ドローンの開発の面白さと辛さ


ACCESSとドローン

ドローンを仕事としてやり始めて3年が過ぎました。
始まりはエアロネクストとの業務提携

今ではまぁ少しは形になってこんな感じに

ということでドローンの開発の話でもまとめておこうかと思います。

技術分野

おそらく、多くのエンジニアはソフト、ハード分離した開発が多いと思いますがドローンの場合、かなり広範囲にやることが有りざっと上げるだけでも多くの分野の知識を使います。

ハードウェア

  • 強電(モーターやESC)
  • 弱電(フライトコントローラー、コンパニオンコンピューター、無線)
  • メカ(フレーム、外装)
  • 空力(ボディ形状、プロペラ)

ソフトウェア

  • 組み込み(フライトコントローラー)
  • UNIXアプリケーション(コンパニオンコンピューター)
  • アプリケーション(GCS、クラウド)

全部わかる必要は無いけれども知っておいたほうが良いという、なかなか器用貧乏自分に合わせたかのようなスキルを要求されます。

ドローンの開発って何をするのか

これは会社によってどこからどこまでやるかはまちまちだと思いますが、
現在のACCESS*エアロネクストのドローン開発は全工程社内でやっていてどんな感じかといえば
以下に上げると本当にいろいろやっていて、こなしてきたのが謎です。

  • フレームの組み立て
  • パーツ選定
  • 回路設計
  • 回路のケース設計
  • 空力解析
  • 簡易風洞での測定
  • ワイヤーハーネスの作成
  • 機体の組み上げ
  • パラメーターチューニング
  • ソフトウェア開発

言い訳だけすると、仕様書いて打ち合わせして見積もりとって稟議書いて発注する時間で
一機体分ならできちゃうんですよね…

使っているツールとか

回路 Kicad
3Dパーツ FreeCAD
空力解析 OpenCFD

面白さと辛さ

まぁなんといってもほとんどの事を自分たちでやっているので作り上げて飛んだときの嬉しさはソフトだけの開発よりあります。
反面、一機体分ということでやってしまっていてドキュメントがないとか図面がないとか、量産性が皆無だったりするところは結構本気で辛いです。
あと、回路を作れるならある程度はワイヤーハーネスでつなぎまくって作るのではなく基板上にスタックさせるなりで設計したほうが良かったなぁと思っています。

まとめ

私のこの記事を反面教師としてうまく配線の製造を外部にお願いしたり、組み立てを外部にお願いしたりつつ、ドキュメント類を仕上げるようにすると幸せ度が上がるのではないかと思います。