これから研究していく人たちに捧ぐ、卒研の心がけを伝えていく


はじめに

ついに今年も最終日までバトンが回ってきました。一年というのは長いようで振り返るとあっという間に過ぎていきますね。
私も歳を取るのが嫌な年齢になりました。悲しい。

昨日の記事はSupabaseにGraphQLの拡張機能が追加されたことについてでした。白痴な私にはfirebaseとsupabaseの違いがようわからんので、なんか凄そうという感想しか出ませんでした。ごめんなさい😞

最終日は今年私が卒研に取り組んで後悔したことを書き連ねていきます。主に現在の三年生に向けての記事になるのでしょうか。

卒研の本質

既存の研究(データ)を知り、新しく価値を生み出す研究(市場)を生み出す。新しく人に価値を与えるプロダクトの作成です。当たり前のことですが全人類が研究を行う目的は豊かになるために行います。学士研究においては大体が卒業するためという目的なんですけれど、0から自分自身で利益をうむプロダクトを作成する活動を行うことを学ぶいい機会ですね。去年同期のサクラとなったNさんによると起業家に通じるものがあるそうです。というより生きていく上で割と重要になってくるのかね。

卒研の中身

順序に則り全体像を懺悔と共に語ります。

サーベイ

研究は調査活動からはじまります。サーベイは自身の興味の分析、プロダクトの既存研究の調査、新しく作成するプロダクトの設計。大まかに3つに分けられるでしょう。

最初に興味の分析です。これなら一年間続けられるだろうと思われるサービスを思い浮かべます。例としてこの記事では音楽推薦サービスの研究を行うこととします。

次にプロダクトの既存研究の調査です。ここで強くお伝えしたいことはレビュー記事から読むことです。間違ってもMasterの先輩が良い論文というような論文を読んでは行けません。あなた(私もだけど)にはまだ早い!良い論文というのは総じて難しいテクニカルタームをめちゃくちゃ使っています。初見では解読不可能な古文書を読んでいる気分になります。母国語以外の論文なんて読んだ日にはもう目も当てられません。読んで悪いことはないですが、(むしろめちゃくちゃ勉強になる)効率は悪いと言わざるおえないでしょう。なので、レビュー論文を読みましょう。
音楽推薦サービスであったらこれです。レビューじゃなくて特集か。なんとも優しいことに英語の論文の比較的に新しい研究の和訳、そして短く紹介してくれています。このような記事で自分がこれから飛び込む研究分野の概要を知ります。その後に英語で書かれたレビュー記事。そして、ようやくいい論文と呼ばれているような難解な古文書にも目を通せるようになります。

大体既存の研究が何をやってきたかわかったら自分が作るプロダクトの設計に入ります。もはややっていることはSIerです。この場合要求は自身の趣味と卒業。要件は既存の研究の調査結果からの分析ですね。作成するシステムの概要図を作って、シーケンス図やデータフロー図を作成しておくと論文執筆時に楽ですし、ゼミ内発表でも伝えやすいです。ここまで全てできたら我らがMYJ先生にこの研究でいっていいか確認をとりましょう。真面目に論理を組み立てていることができていれば普通に通ります。

このサーベイの工程が一番重要です。時間をかければかけるほど良いと私は思います。作り直しなんてことにならないようにしっかりシステム設計しておきましょう。私?私は何回か作り直しました。

システム作成

サーベイが完璧にできていれば何も困ることはありません。ただ作るだけです。MYJのゼミ生ならば一番楽しいと感じる部分ではないでしょうか。己の技術力で解決してください。ですが、現実ではサーベイが完璧にできていることは稀です。いけそうだと思った技術も実際に使ってみたら思うような結果を出力できなかったり、問題がいっぱいでできます。Try and Errorを楽しめるような人間になってください。ここで精神をやられる人が出現してきます。完璧主義者やプライド(それも大切なんだけどね)が高い人は気楽にやることを心の片隅に置いてがんばりましょう。簡単に我々学士がうまく終わらせられる研究なんてまずないのですから(あってもサーベイの時点でMYJ先生からもっといけると言われそうです)。そして、問題が起きたときにはスケジュール管理を必ずしてください。私はできなかったので人のことを言えないのですが、一週間単位でやる予定、実際にやったこと、できなかったこと、リカバリー方法をどっかのDocにまとめておきましょう。夏休み中なんかMYJ先生に見せることになります。全力でシステム開発を楽しみましょう。

実験

卒研で一番難しいのはこの実験だと思います。なすことは既存研究の実験方法をいっぱい吟味して自分のサービス用にリメイクすることです。実験について一言でまとめると、「サーベイで設定した人に価値を与えるために自身のサービスが提供できるものは実験においてちゃんと価値を生み出すことを確認できる」というような実験でなくてはなりません。要するに論理立ててサーベイから実験までつながっていないと行けないのです。一番難しいのは実験の設計ですが一番大切なのはサーベイですね。私も難し過ぎて上手く伝えられませんでした。

執筆

サーベイから実験まで行ってきたことを全てdocにまとめます。期間内に死ぬ気で終わらせましょう。私は今、泣きながらこの作業に従事しています。目が乾燥し過ぎて涙が止まりません。そうならないためにはスケジュール管理をしておくべきだった、、、今更何言っても遅いよね。

まとめ

一年振り返っていると知識は1,2,3年生よりも増えたような気がします。そして老けました。結局のところサーベイが命です。私は声を大にしてでも伝えたい。研究はサーベイが全てである!
これから研究する人は私という人柱を踏んでシステム開発し直しということがなく、スケジュール管理ができなくなるなんてことがないようにお祈り申し上げます。

スケジュールの遅れは精神を着実に削っていきますからね。

私は時間を浪費したばかりにシステムを作ることが叶わず、自分の論文には数式ばかりが並び立てられています。本当はこんなはずではなかったのに。全てはサーベイをしっかりやっていなかったからです。

長文読んでいただきありがとうございました。R.I.P