障害対策は開発チームと二人三脚で行こう!


はじめに

QA業務をやっていて、本番障害を減らしたいという思いはみんな持っていますよね。

本番障害を減らすために障害対策をしたのに、
QAコストはあがって障害はそこまで減らない。。。
みたいな事はないでしょうか。

今回は障害対策に取り組むにあたって、わたしが気を付けている事を共有させて頂きます。

障害対策の流れ

まず障害対策を実施する流れについて、大雑把に記載するとこんな形になるかなと思います。

①原因調査
・発生原因の調査
・QA未検知の原因調査
 (必ずしも未検知であるかは状況によります)

②対策検討
・原因に応じた対策の検討

③実行
・対策の実行

④測定
・対策が実行されているかの確認
・効果が出ているかの測定

⑤改善
・測定結果からよりよい対策があるか検討
・効果が出ている事を確認できれば対策の継続実施

上記の流れで対策を進めていく際に、
私が特に気を付けているポイントを紹介できればと思います。

対策検討時に開発チームを巻き込もう!

対策検討時にQAだけではなく開発チームを巻き込む!
これとっても大切だと思っています!
それがなぜかというと下記の理由からです。

QAでのみ障害対策を実施するとテストケースが増加し続け、QAコストの増加につながる

コスト増加を抑えるにはそもそもの不具合混入を減らす開発上流工程での対策が必要

開発上流工程での対策には、実際に開発を行っている開発チームを巻き込む必要がある

また上流工程での対策案については以下のようなことが考えられます。
①データ作成時にバリデーションチェックを入れる
②データマージ時にバリデーションチェックを入れる
③仕様書フォーマットの統一

効率よく障害対策を実施するためにも
開発チームを巻き込む必要がある事がお分かりいただけたかなと思います。

どうやって巻き込むの?

ですが、開発チームを巻き込もうといっても、
どうすれば良いのか、何からすれば良いのか。と、
頭を悩ませる方も多いのかなと思います。
(私もその一人です!)

そこで、わたしが開発チームを巻き込む際に気を付けている事を共有します。

①目線を変える
QAだけでなく開発チームと協力して対策を進めたいので、
開発チームの目線に立ってみるようにしています。

QAは障害を減らしたい。という事の優先度が高いかもしれないですが、
開発チームは障害を減らす。よりも売り上げを増やしたい。とか、
ユーザー満足度を上げたい。という事の方が優先度が高いかもしれません。

相手の目線に立って、
なにを大切にしているのか。なにが優先度が高いのか。辺りを意識できると
巻き込む方法やアプローチ方法の検討が捗るかもしれません。

②定量的なデータを集める
開発チームを巻き込む際に手ぶらでは説得できないので材料を集める必要があります。
今の現状が○○なので、□□をすることで、現状の○○を△△にします。
これを実現するために協力してください!
みたいに話を持っていけるよう、なるべく定量的なデータを集めるようにしています。

障害数、障害の優先度別の数、お問い合わせの受信数など、
ユーザー影響を数値として伝えられると良いかと思います。

そしてQA目線だけのデータ収集だけでなく、
開発チームの目線も意識してデータを集められると良いかなと思います。

③キーマンを見つける
説得材料が集まってきて次は実際に巻き込むために動き出すかなと思うのですが、
どなたに話を持っていくと良さそうかを見極めるのが重要かと思っています!

品質に対して意識の高い方。コストに対して意識の高い方等、
定量データを元にアプローチ方法を考えてキーマンを見つけましょう。

まずはQA内、そして開発チームで味方になってくれそうな人を見つけて、
仲間を増やしておくのも有効だと思っています!

④最後は情熱
そして最後は情熱ですね!!
やりぬくぞという強い意志をもって動き出すようにしています!
(パッション大切!!)

最後に

障害が出ると、確認対応でQAコストは勿論
修正対応で開発チームのコストも膨れ上がってしまうので、
未然防止や再発防止で障害を減らすことができると
QAだけでなく開発チームもハッピーになれます。

なので障害の再発防止対策については、
QAだけに閉じずに開発チームを巻き込んで、二人三脚で実施する形にしましょう!

ありがとうございました!