【UXデザイン】【1/3】ユーザビリティとは【初学者の疑問点を簡潔に解説】


はじめに

 本記事は、プログラミングの学習を始めて1ヶ月の初学者が、学習を進めていて疑問に思った点について調べた結果を備忘録も兼ねてまとめたものです。
 そのため、記事の内容に誤りが含まれている可能性があります。ご容赦ください。
 間違いを見つけた方は、お手数ですが、ご指摘いただけますと幸いです。

今回の疑問点

 今回の疑問点は、

  UXデザインとは何か
 
 です。 

 作成するポートフォリオのデザインについて検討を行なっていた時にユーザーエクスペリエンス(UX)という言葉を思い出しました。しかし、よく耳にするユーザーエクスペリエンスがどういったものなのか理解が不足していると感じ、学習することとしました。
 今回はユーザーエクスペリエンスという概念の一部であるユーザビリティについてまとめていきます。
 別の記事でユーザビリティから概念を広げる形でユーザーエクスペリエンスについてまとめます。

ユーザビリティとは

結論

 特定の利用状況において、特定のユーザーが何らかの実用的な目的を果たすために使用する道具を対象とした、有効さ(目的が達成できるか)、効率(目的を達成するためにユーザーがどの程度の資源を費やすか)、ユーザーの満足度(どの程度不快感を感じず利用できるか)の度合い。

なぜユーザビリティを考慮する必要があるのか

 アナログからデジタルの時代に変化したことで、道具の外観を見て使い方を容易に想像することができなくなり、道具を作成する際に意図的に使い方等をわかりやすく設計する必要が出てきたからです。
 例えば、アナログな道具として、ハサミを思い浮かべてみてください。初めてハサミを見た人でもその使い方をすぐに理解することができると思います。
 次に、デジタルな道具としてスマートフォンを想像してください。一度もスマートフォンを見たことがない人が外観だけを見て使い方を想像することができるでしょうか。少なくともハサミより使い方を想像するのは難しいのではないでしょうか。
 上記のように、デジタル化の影響により、道具とユーザーの道具に対するイメージにギャップが生じるようになったため、このギャップを埋めるべく、ユーザビリティを考慮する必要が出てきました。

ユーザビリティの3要素の優先順位について

 「結論」の箇所で有効さ(目的が達成できるか)、効率(目的を達成するためにユーザーがどの程度の資源を費やすか)、ユーザーの満足度(どの程度不快感を感じず利用できるか)の3つの要素を列挙していますが、この3要素には以下のような優先順位があります。
有効さ → 効率 → 満足度
 優先順位が一番高いのは有効さです。有効さがなければユーザーの目的を達成することができないため、その道具の存在価値がなくなってしまいます。例えば、音楽の聞けない音楽プレーヤーなどは持っている意味がないですよね。
 次に大切なのが、効率です。多少画面が見づらく、覚えることが多く、使いにくくても目的を少ない資源(時間等)で達成することは重要なことです。ものすごく画面が見やすくて商品が探しやすい、かつ、ボタンの配置もわかりやすく押しやすい、けど、商品の購入までににすごく時間がかかるECサイトは困ると思います。
 最後に満足度です。見やすく、使いやすいものであるに越したことはありません。

ユーティリティについて

 ユーザビリティに近しい概念にユーティリティというものがあります。
 ユーティリティとユーザビリティの違いはユーティリティがより便利にすることでプラスを生み出すことを指すのに対して、ユーザビリティは、マイナスが生じているものを±0にすることを意味します。
 ユーティリティは、便利な機能を増やすことで付加価値を付与するイメージで、ユーザビリティは、現時点で使いにくいものの欠点を改善することで、使いにくくないものにするようなイメージです。

まとめ

最後にポイントをまとめます。

  • ユーザビリティとは、「特定の利用状況において、特定のユーザーが何らかの実用的な目的を果たすために使用する道具を対象とした、有効さ(目的が達成できるか)、効率(目的を達成するためにユーザーがどの程度の資源を費やすか)、ユーザーの満足度(どの程度不快感を感じず利用できるか)の度合い」のこと
  • ユーザビリティの3要素の優先順位は有効さ → 効率 → 満足度
  • ユーティリティはより便利にすることを指し、ユーザビリティは欠点を改善することを指す