中規模のシステム開発案件(5人月~20人月)における要件定義③
要求仕様確認
キックオフミーティング後に行うのが、顧客との要求仕様確認となります。要求仕様確認については、中規模案件であれば、約1ヵ月~1カ月半かけて、ミーティング形式で進めると良いです。プロジェクトによっては、すでに要求仕様が整理されているものもありますが、その状態であっても要求仕様確認の時間を設け、再度相互に認識の齟齬がないかを確認しつつ、互いに合意形成を図る必要があります。気を付ける点としては以下となります。
1. プロジェクトの目的・ゴールと機能にズレがないか
2. 専門用語を用いて、説明をしていないか。※どうしても必要な用語の場合は説明する資料は用意しているか
3. 不安を助長する表現をしていないか(「だと思います」などの抽象的な表現)
他のフェーズも同様ですが、分かりやすく、簡潔に質問や説明をすることが大事だと考えます。
専門用語については、顧客独自の専門用語が出ることもあるため、その場合は用語の意味をヒアリングし、理解することでミーティングがスムーズに進むようになります。一方自身からは専門用語を極力減らすことで、「難しい→分らない」とならないように、細心の注意をしつつ進める必要があります。
また、不安を助長することのないように、抽象的な表現を極力なくすことも重要です。専門家が「だと思います」とか「かもしれません」といった抽象的な表現をされた場合、人の心理として不安になるのは当然ですので、日頃何の気なしにこの表現を使っている人は気を付けましょう。「そうですね」を先頭に置くのもBIGBOSS同様に禁止した方が良いかもしれませんね。
以上、今回は要求仕様確認について記述しました。※あくまで私見となります。皆様の要件定義業務のちょっとしたヒントになれば幸いです。
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