35歳を過ぎたWeb系エンジニア、こんな仲間と一緒に仕事をしたい


こんにちは。
クライアントのビジネス課題を解決する、PRIME ORDERという月額制アジャイル開発サービスで代表をしている内藤といいます。
22歳で大手SIerのシステムエンジニアになったものの、上流だけじゃなく全部の工程をやりたくなって(他にも理由はあったけど)、26歳で小さなシステム開発会社へプログラマとして転職し、それから色々あって今45歳です。

これまでいろんなエンジニアの人と関わってきたのですが、幸せそうな人と不幸せそうな人の両方を見てきました。若いうちはその両方の時代を経験することも良いと思います。でも、35歳を過ぎてエンジニアを続けるのであれば、不幸せな働き方は避けたほうが良いと思います。自分もエンジニアとして不幸せな時代があったのですが、今はとても幸せに働けています。

PRIME ORDERでは週に3人ほどのペースで、エンジニアの方の応募をいただいています。その中でたくさんの方のプロフィールを見たり面談でお話を伺ってますが、35歳を過ぎた方の場合、幸せそうな経歴とそうでない方の経歴、その明暗がはっきり別れているように感じています。

特に、上司や同僚に恵まれてなさそうな方々がとても多い印象です。

そんなわけであくまで持論ですが、35歳を過ぎたエンジニアが一緒に仕事したいと思える仲間について、綴ってみたいと思います。

アンチパターンから導いてみる

僕が見てきた、こんな仲間とは一緒に働きたくないな、それって不幸せだよね、という例をいくつかあげてみます。
その裏を返すことで、35歳を過ぎてから付き合うべき仲間の定義を浮かび上がらせてみたいと思います。

とにかくいつも見下しているPM

自身もエンジニア歴が長かったりして、エンジニアとして自信があるタイプのPMに多いです。チームのエンジニアの実力が自分以上であるとは決して思ってなくて、自分のほうがわかっているからとにかく従え・・・そんな感じのマネジメントをしてくる人です。
実際にはその人に実力が全然ない、エッ?な場合もありますが、実力云々によらず、そんな人のもとで仕事をするのは、35歳を過ぎてからは避けたほうが良いと思います。
こんなPMの下で仕事を続けていたら、やらされ感という毒の感情にむしばまれて、自身を向上させようとするモチベーションが枯れてしまうと思うのです。
実際に手を動かして作業するエンジニアの意見や考えは、ちゃんと大切にされないとダメです。そのうえで、あなたのやる気をしっかりと高めてくれたり、あなたの提案をちゃんとクライアントにとどけ、そのフィードバックを直接もらえる機会を作ってくれる。そんな働きかけをしてくれるPMと一緒に仕事をすることが大切だと思います。エンジニアの仕事はとてもクリエイティブなものなので、自律的な開発体験ができる環境に身を置くことが、そのクリエイティビティを高め続けるための必要条件じゃないでしょうか。

仕事に対して後ろ向きな同僚や後輩

できれば仕事なんてしたくない。仕事は少ないほど良い。そんな感じの、常にモチベーションが低い人たちです。そんな人がいる職場にいつづけたら、自身が望んでいなくてもいつの間にか感化されて同化したり、そうでなくとも違和感や嫌悪から来る苦痛のストレスで、大きな負の影響を受けたりするものです。
顧客やユーザーの課題に対して前向きに、責任とやりがいを持って取り組む情熱的な仲間と過ごせることが最高です。いいものを一緒に作って盛り上がれる仲間、大切だと思います。
人に誇れる仕事をしていることが、35歳を過ぎたこれからの人生を、より安定した良いものにしてくれると思いませんか。

嘘や隠し事を良しとするチームメンバー

「言わなきゃわからない」「知らなかったことにすればいい」「嘘も方便」「どうせ言っても無駄」なんて言葉をよく使う人です。本人はそれで万事スムーズに進むと考えているのかもしれませんが、チームの透明性が重要視される今日のWeb開発業界で、そんな人が所属するチームにいるのは、あなたのエンジニアとしての開発体験の価値をどんどん低下させてしまうでしょう。
チーム活動の透明性を高く保つためには、メンバーひとりひとりの清き心がけと、心理的安全性の確保された組織文化が不可欠です。幸い、しっかりと経験を積んだエンジニアの転職や、独立は追い風の吹いている時代です。もしも現在のメンバーや組織文化に違和感をおぼえるのであれば、10年後を見据えて、あまたにとってよき適した開発組織を探してみませんか。

スキルと適性が低いエンジニア

これは書くまでもないかな、と思ったんですが網羅性を大切にしたいのでやっぱり書いておきます。
それなりに経験を積んでいるのに、コードが稚拙だったり、設計がダメダメだったり。そんな人と一緒に仕事をしたらつらみしかありません。その人の埋め込んだ不具合を直したり、その人のおそまつな設計に呪われた数々の問題にあたるために、35歳を過ぎたあなたの大切な時間を使うべきではないと思います。
自身のスキルやモチベーションを高めつづけるためにも、仲間のエンジニアのスキルと適性は高い必要があるはずです。若い人たちの尻拭いなんかより、よほど価値のある仕事をしたいと思いませんか?

自身に原因のあるメンタル不全者

この仕事の世界では、メンタルを病んでしまう人が多いですよね。それが上司や同僚、顧客という外的要因による場合は別として、自身に原因があるメンタル不全者も一定数います。記事の本筋と関係ないので、どういう人のことかについては深堀りしませんが、周りの環境がどのように変わっても、メンタルの調子が良くならない人です。こういう人と付き合うのは、それが上司であれ、同僚であれ、後輩であれ、もう本当に辛いことです。
不要な人間関係のストレスから、自身を解放するために、よりふさわしい場所を探してみませんか。

最後に

エンジニアにとって、日々の開発業務が幸せであること。これが、システム開発を通してクライアントや社会に利益をもたらす最適な方法だと信じています。僕たちPRIME ORDERはこのことを、エンジニアファースト、と呼んでいます。
35歳をすぎると、大切な家庭への責任が増したり、一方で身体は若さが衰えて健康に時間とお金がかかるようになってきます。そんな時代を迎えているのに、日々の開発業務が不幸なもので、かつ将来に影を落とすような仲間に囲まていることは、あなた史上もっともリスキーなことかもしれません。
周りの仲間を見て違和感を感じているのであれば、ぜひエンジニアファーストな組織でお仕事をすることを強くおすすめします。