マイナンバーカードでやる、完全オンラインの役員重任登記


久しぶりにQiita 記事書くことにしました。
だいぶ前の記事からは内容が大きく異なるので、驚きだと思いますが私の周りで色々ありまして、今自分でオーダーメイド3Dシューズの会社をやっています。

その中で、役員の重任登記をする必要が出てきました。それをオンラインで完全に対応出来たので、簡単にまとめておこうと思いました。

役員の重任登記とは

株式会社の役員は、任期が定款によって定められています。最長10年ぐらいまで伸ばせるのですが、当社は2年と設定しています。その為、2年おきに役員を選んで登記の更新をしなければいけないです。
コレを忘れると、突然行政?から違反してるから罰金払えと言われます。(知り合いの会社にそんな通知が来ていてビックリして私は忘れないように気をつけようと気合いを入れて今回やりました)

マイナンバーカードを使った登記

ちょっと前までは、有料のお高い証明書を持っていないとオンライン申請できませんでした。なので、沢山処理をするような場合でないと全く元が取れなかったのですが、コロナの影響なのか、マイナンバーカードの証明書が使える様になりました!!

実は、会社の印鑑証明もマイナンバーカードの証明書でオンライン取得できるのです。コレはまた別の機会に記事にしたいと思います。登記よりも頻度は高いと思いますが、いちいち法務局へ行かなくても取れるので大変便利になりました。

5年で証明書が切れるのですが、マイナンバーカードの証明書は是非とっておきましょう。

そして、WindowsのPCが必要です。申請ソフトがWindowsのみの対応になります。
今M1macからこの記事を書いているので、早くMacもと心の中で叫んでいますが、パラレルデスクトップとか、サブPCとかにWindowsを用意してやってみて下さい。(私は、パラレルデスクトップでチャレンジ成功しました)

事前練習

何が練習だ?! と思われるのですが、実は登記ネットにソフトウェアの使い方をウィザードにしたページがあり、ここにある内容をそのまま同じ事やれば重任登記の準備が出来ます。

もうこれヤバイです。一度事前にやって、いざ本番で右に表示させて同じ事やればOKです。
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/toukinet/taiken/taiken_zeninjuunin.html

ここから、「1 申請書様式の選択」の「開く」を押せば、もうあなたに知識インストール完了です!

ICで署名をするときにパスワードを間違わないようにご注意です。ロックされると役所に行かないと解除できないので。
時々パラレルデスクトップがICカードリーダーと上手く繋がらなかったようで、一度仮想マシンをOFFにして再起動したら繋がる様になりました。この辺りは、環境やバージョンにより変わると思いますが、試行してみて下さい。

ポイント PDF署名

上の練習では、議事録やその他添付書類を窓口持参する内容になっていますが、申請ソフトにPDFを添付すれば窓口に行かなくてOKです。

申請ソフトでPDFに署名できます。

ここが今回ちょっとしたポイントでした!!

メニューからPDF署名するのですが、そうすると署名後のPDFとXMLファイルがPDF事に同じフォルダに書き出されます。このXMLに署名情報が入っているので、PDF自体には署名情報が入っていません。

そして、署名したPDFを添付する時にこの2つが入ったフォルダを選択しないと署名したPDFが添付できません。
添付する時にファイルの添付では無く、署名付きPDFの添付を必ず選択して、1ファイル毎に出来たフォルダを選択して1ファイルずつ添付して下さい。

もし間違っても補正できる

さて、申請をした後は登記料を納付して、連絡を待つことになります。

そして、間違った申請をすると、法務局から電話と、システムを通じた通知が来ます。(電話については、先方の電話帳に載っているか会社によって異なると思うので、上手く連絡が来るか分からないのですが、電話が来なくても通知の内容に書いてある電話番号に電話して内容を確認出来ます。)

文字だけだと分かり難いところを、丁寧に電話で説明してくれるので、電話が来なかった人は、めんどくさがらずに必ず電話で一度はなしをする様にして下さい。

登録料を納付しちゃってるけど補正ってどうなるの?! と思われると思いますが、大元の申請を修正する申請が補正のようなので、何度も登記料を払うようなことにはなりません安心して下さい。

あとで画像貼り付ける予定です

画面キャプチャーとか後で貼ろうと思っています。とりあえず、先出しで文字情報だけ出しておきます。

なんだかんだ言って、マイナンバーカード便利です(私にとっては)

法務局に何度も行くなんて、社長や行政書士とか、なんかそんな仕事しないと発生しないイベントだと思いますが、社長の時間の使い方って大切だと思います。誰かにまかせれば良いじゃ無いかと言うこともありますが、先立つものがないとか、節約しなければいけない状況なんてのもあると思います。

私は、FUNDIINOで資金調達するときに、3回ぐらい法務局で登記申請しました。株の分割するとか、増資するとか色々な手続きを順番に行う必要があり、何度も法務局行きましたが、移動で1時間とか、窓口でまったり、色々あります。

間違いなく、自分であるという事を証明できるマイナンバーカードの証明書はこういうお堅い事をするときにとても便利です。マイナンバーカードで会社が作れますってところが、できるようになったのかなと、世の中が少しずつ変わってきていることを体感して素晴らしいと思いました。

利便性がとか、個人情報が、とかいろんな意見はあると思いますが、私にとっては便利なツールですね。簡単に使えるかと言えば、そこはNOと言わざるを得ないですが、一歩ずつ良くなってきてると思います。