Electrum から koto-qt(bitcoin-qt)へ wallet を移行する


背景

Koto の wallet を Electrum で使っているが, electrum ノードが立っていない or 見つからないのか, トランザクション数が多いのか, などの理由で, Electrum gui で History の描画がされなかったり, 描画が激重だったり(macOS でのみ確認していませんが), 1 日放置していても ずっと transaction の status が pending のままであるので, koto-qt(or koto-cli)で通常の(?) wallet に移行したい.

今回は koto-qt ですが, 同等の操作は bitcoin-qt を含む, bitcoin のコードを使っているもの(e.g. bitcoin, zcash)でも利用できると思われます.

Electrum からのエクスポート操作

Electrum の wallet と, koto-qt の wallet とはフォーマットが違うためそのまま移行するだけでは使えません. seed での復元も, Electrum 専用っぽい(?)

こちらで確認取れたのは, private key をエクスポートする方法でした.

ファイルに private キーが書かれますので, export されたファイルの扱いには注意しましょう.

koto-cli で import する

あとはこの private key を import すれば OK です.

koto-qt(GUI wallet) では import の機能はありませんでしたので, koto-cli を使います.
(bitcoin-qt にはあるかも?)

注意点としては, kotod が動いていたら止めておくのがよいでしょう. 筆者は kotod が動いているときに import してハングしました(import 自体はうまくいった).

にあるように,

$ koto-cli importprivkey XXXXXYYYYZZZZZ "label" false

とします. rescan true だと sync に時間かかるようですので, false にしておきます.

複数 import するには...?

Electrum が出力した private keys ファイルは複数(wallet アドレスごと)になっているかもしれません.
現状複数 address(key) を import する方法はありません.

数が多ければ, python なりのスクリプトを使って一括 import するのがよいでしょう.