PyTorch RPC を参考にしてレンダリングで非同期分散計算したいメモ


PyTorch 1.4 から RPC で非同期で分散計算(動的にノードが削除, 追加もサポート?)できるようになってきました.

レンダリング(レイトレーシング)でも MPI や TCP/IP, RDMA で分散計算はよくやりますが, 非同期だったり動的というのはあまり考えられていません(TCP/IP が固定である. 各ノードの CPU の性能に差がある, GPU レンダリングするときに, GPU の個数がノードごとに異なる, etc.).

今後の高まるレンダリング需要を見越して, PyTorch RPC の仕組みを流用できないか考えてみます.

rpc backend

pytorch rpc では, バックエンドとして mpi, nccl, gloo があります.
ここで mpi と rccl は概ね同等かなと思います. 動的分散対応は pytorch 側(実質 c10d?) でやるのでしょうか.

c10 は謎のコンポーネントです(https://github.com/pytorch/pytorch/issues/14850). それの distributed 版なので c10d でしょうか.

gloo

redis(hiredis 経由)でノードの管理や mpi っぽい通信などやるライブラリのようです. gloo 自体がさらにバックエンドとして mpi, nccl に対応しています.

通信は一段抽象化されて, backend に TCP/IP か InfiniBand(RDMA)を選択できます.

したがって, c10d と gloo あたりを参考にすればよさそうです.

知見

c10d + gloo を参考に, etcd(http) or redis + ピア同士バイナリ通信は websocket で, より web 標準のやりyかたで非同期分散計算する仕組みをつくれそう.