計測と測定


「計測」と「測定」という言葉を注意して使い分けましょう。

測定と計測

・測定:ある量を、基準として用いる量と比較し数値又は符号を用いて表すこと。
・計測:特定の目的をもって、事物を量的にとらえるための方法・手段を考究し、実施し、その結果を用い所期の目的を達成させること。

測定が1つの基準を使って測るのに対して、計測は複数の基準を使って測る。
身長や体重を「測定」するのに対して、体脂肪率や筋肉率は「計測」するらしい。
https://www.hagiwara.co.jp/virtualtour/exposit/vol1/content.html#exp01c

直接測定と間接測定

・直接測定:測るべき量につき、同一の種類の基準量を用意し、それとの大小比較によって測定する方式。外延量(単純な和が成り立つ(1g+2g=3g))であることが前提。
例)質量、長さ(ex.ものさし)、体積、電圧
[実例]基準となる升を用意し、升の合計によって体積を測定。

・間接測定:測るべき量を、一定の関数関係に基づく他の量に変換し、変換後の測定結果を逆変換して測定値を求める方式。世の中のほとんどがこれ。
因果関係のある法則・効果を発見・応用することがセンサ屋の仕事。
例)圧力、光の高度
[実例]物質に圧力を加えると電圧が発生する(ピエゾ効果)ため、圧力を電圧に変換して測定できる。