ヘキサそろばん(16進数)


ヘキサそろばん(16進数)

16進数を暗算したいときに使う、16進数そろばん。10進数そろばんと同様、脳内でイメージして暗算に使います。

構造としては上部の玉三個 , 下部の玉三個で構成され、
上部の玉は一つあたり4の量をもち、下部の玉は1の量を持ちます。

例. 0x12471A (16進数)

12471A
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例えば2F + 3B を計算する時

1. まず2Fの盤面をイメージします

2 F

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2. まず上の桁に3を加えます。4を加え1を引きます。

2 F

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3. 下の桁にBを加えたいが、入りきらないので繰り上げをします。

まずBの補数 0x10 - 0x0B = 0x05 を下の桁から引く
2 F から

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0 5 を引くと
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あとは上の桁に一つ繰り上げ
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4. 計算結果

6 A が求まりました
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ぜひ、電卓で2F + 3B = 6A を確かめてみてください。
コンピュータに頼りがちな16進数計算ですが、人間の暗算能力でも扱えることが分かります。

補足

繰り上げの計算では、下の桁に入りきらなかった場合は、まず下の桁から補数を引き上の桁に1繰り上げることで計算を行います。原理としてB(16進)=11(10進) なので +B(16進) = {+16 - 5 = +11 }(10進) となるわけです。あとは各桁の玉を上の桁に1足す(+16)して、下の桁を(-5)することで、+11が求まります。

また、珠算では補数は予め暗記しておくと計算がスムーズになります。

まとめ

16進数の加算を暗算で計算することができた。

ただ、ここまで読んでいただいた読者の方には申し訳ないのですが、
そもそも電卓を使えば済む話なので、あまり実用性はありません。