【NetAppあるある】ディスク空き容量があるのにファイル保存できない ~inode枯渇~


はじめに

NetAppを使用している方であれば、かなりの頻度で遭遇するのが、
ディスクの空き容量があるのに、ファイルの保存ができなくなるという事象。
特に、小さいサイズのファイルを多数保存している場合に発生しやすいですね。
ふと忘れてしまいがちなinodeの枯渇・・・
そのinodeの枯渇が発生した場合の対応について記載します。
※NetApp ONTAP 9.6で確認をしております。

実行コマンド

inodeの利用状況確認

以下のコマンドを実行し、結果表示の「%iused」が「100%」となっている領域を確認します
※このボリュームがinode拡張対象となります。

df -i

inodeの上限値変更

一度拡張を実施すると縮小はできないため、サイズ拡張の目安としては、既存値の2倍程度の値を設定すると良いでしょう。

volume modify -vserver <vserver名> -volume <volume名> -files Inode数

inode拡張後の確認

上記コマンドで設定した値になっていることを確認します。
また、「df -i」で上限値拡張したボリュームの「%iused」が100%から下がっていることを確認する。

volume show -vserver <vserver名> -volume <volume名> -fields files
df -i