リニューアル手順(中小企業限定)


中小企業のお客さんから「そろそろホームページ新しくしたいんやけど・・・」と言われたら、これ見て慌てず対応しよう!と思って書きました。たまにしか言われないので言われるとドキっとしてアワアワ何したらいいんだっけ?ってなってしまうので……下記は中小企業のお客さんを対象に考えて書いています。中小企業の合言葉は「臨機応変」。ではがんばりましょう。。

とりあえず話を聞いてみよう

どーしたんですか~なんかあったんですか~最近どうすか~とか雑談する。電話でできればいいけど、直接訪問したほうが話しやすい人もいるので臨機応変に。

目的を聞く・問題点を聞く

よくある5W1Hで聞くとわかりやすいと思います。下記の相互認識をしっかりとつかんでおくことが必要です。話しているうちに、そもそもWebでやる意味なくない?リニューアルまでしなくても、ちょっとしたバージョンアップでよくない?みたいになることもあるかも・・

  • リニューアルをする目的
  • 具体的な目標(PV◯増とかCVR◯%増とか新規電話問合わせ月◯件とか)
  • どんな人に見てほしいか → メインユーザーはスマホかPCかとか
  • 見に来た人は何を探しに来ているか、どんな感情で来ているか
  • 見に来た人にどう感じてほしいか
  • 最もPRしたいこと、他社との違い、会社の特徴、など
  • 規模や予算感
  • 納品希望日
  • 現時点で提供できるコンテンツがあるかの確認 → ちらしとか、パンフレットとか、その他、現時点で提供可能なロゴ・文章・写真等をいただく。これがあると、すこし話がしやすくなる。かも。

規模や予算感をとらえるため、サイトマップを作ってみる

目的のために、どこまでやるのか。というおおざっぱな感覚をとらえるためにも、まずお客さんと一緒におおまかなサイトマップを作ってみます。サイトマップを作ることで、現実的にできる・できないが想像できてきます。予約システムつけたいわぁtwitterと連携させたいわぁfacebookもやってみたいわぁ~でもこれら必要か?現段階の目的にあってるのか?みたいな。なるべく夢は打ち砕いて現実に持ってくることが肝要です。あと、ぶっちゃけいくらまで出せるのか、限界ぎりぎりはどこか、という予算感の話ができれば、いい提案もしやすいと思います。

他のサイトを一緒に見てみる

お客さんと話しながら、できれば参考となりそうなページをググって一緒に見て、ページ内容を想像しながら作れたらスムーズかなと思います。ついでにちょっとした競合調査にもなります。

今あるサイトを一緒に見てみる

現状あるページで中身が流用できそうなところ・できなさそうなところの把握や、今のページから新しいページにリダイレクトが必要なところなどがあればそれも調査して明らかにしておきたいところです。

アクセス解析を一緒に見てみる

事前にアクセス解析を見ておいて、おっと思ったところは覚えておくと話のネタになります。例えばスマホ率が異常に高くなってるとか、突然アクセスが伸びた日があるとか、人気の高いページはどこかとか。そういう話もサイトマップ作りに役立ちます。もしくは、おや、うちのサイトのことよくわかってくれてるじゃないの~と嬉しく思ってくれるかもしれません(未確認)。

概算見積もりを出す

すぐに出せればいいんですけど、経験が少ないなら持ち帰って上司と相談でもいいかと。これくらいだといくらかかるんかな、てことは早めに知りたいですよね。それにすぐ出せたほうがあとあと何かと便利です。このくらいのページボリュームならいくらくらいですよとか、このくらいの機能追加があったら追加でいくらくらいですよとか。何にいくらかかるか?ということは、すぐに知りたいという人が多いので。

今後の流れを説明する

次は何をするのか?どこで着手金をいただくか?どこで契約になるか?制作に入るのか?修正はどのくらいの期間の間にできるのか?などなど。事前にちゃんと説明します。ここで承認をとっておかないと、ぐだぐだになる経験多数あり。逆にここできっちり説明しておけばうまくいく確立が高くなります。

さて真剣に具体的な計画に入ろう

概算見積もりオッケイ、お客さんはほぼほぼやる気が確定しました!ということになったら、いろいろと具体的な計画に入ります。いろいろとは・・

具体的な計画をいろいろたてよう

  • 競合調査 → 競合と同じようなページを作ることや、競合には無いページを作ることも検討
  • 運用計画 → 更新システムがあれば誰が更新するのか、教育が必要か否か
  • プロモーション計画 → どうやって人に来てもらうのか。検索エンジンから来てもらうのか。広告費は出せるか。チラシとかCMとか出すか。名刺に刷るか。等等。ここで、検索エンジンからをメインにしたいとなったら次を検討
  • 検索エンジン対策計画 → ターゲットが入力すると考えられるキーワードの予想・洗い出し、ボリューム調査。その後メインで強めたいキーワードを確定。そのキーワードに沿ったページ作りが可能かの検討。
  • ページ構成の計画 → 最もPRしたいこと、他社との違い、会社の特徴、などをどこでどう伝えるか、つまり・・画面構成について。

画面構成について

ここまできて、ようやくページ構築に向けての具体的な制作に入れます。長かった。けど、事前にやってきた計画から、おのずと道は見えてくるはず。でも、ここを最初にやらないと、全く何も想像できなくて上記が全く決まらない、というお客さんもいますので、そのへんは臨機応変に……最初の話し合いで適当に決めて、あとで詰める、みたいな感じでもいいかも。

トップページの画面構成(内容・レイアウト)

とりあえずトップページが決まるといろいろ捗るのでトップページを考えます。お客さんと一緒に紙にペンであーだこーだ話してもいいし、なんかペラっとしたモックアップを作ってメールで送って意見をもらうとかでもいいです。なんでもいいから決まればいいです。

サイトマップの確定

トップページの画面構成を作ってるうちに、だいたいサイトマップが確定してきます。たぶん。ページの内容やボリュームもだいたい固まってきます。たぶん。

デザインの方向性の確定

http://www.seelun.com/
http://www.ikesai.com/
http://io3000.com/
こんなのを見ながら目的にあったデザインの方向性を確定させます。さいきん流行りの1カラム系ならこんなのも見る必要ないかもですが。このへんは、デザイナーさんに要望をうまく説明できればそれでいいです。デザインしたあとで会社ロゴの存在が判明するとかでなければそれでいいです。

キーワードについて

検索エンジン対策計画は既にさらっと書きましたが、補足です。キーワードを決めて、SEO内部対策を考えてページを作る場合というのは、別途見積もりがもらえる会社もあるでしょうし、もらえない会社もあったりそれぞれだと思いますが、ともかく、考えておいたほうがいいと、個人的には思ってます。そりゃあ有名な会社だとかプロモーション計画なんて考えなくてもどんどん広告費が湧いてくる会社だとかは、必要ないのでしょうが・・なかなかそんな会社無いですよね・・・

事前に考えておいたほうが、トクだと思うのです。「◯◯市 ◯◯サービス名」とかそんな適当なのでも決めておくのとおかないのとでは違うと思います。決まっていれば、文章を書くときも、校正をするときも、キャッチコピーを考えるときも、そのキーワードを思い出します。似たような単語を調べられるし書きやすくなります。ぜひ決めておきましょう。キーワードは、つまり自分のホームページのテーマともいえます。テーマがあると、ページに統一感もでます。いいページができて、ついでに検索エンジン対策にもなるんです、まあなんてお得でしょう。

考えておかなければ、文章も内容も今と変わらず同じようなものを流用することになって、デザインだけちょっと今風になって、目的どこいったの、みたいな、意味不明なリニューアルになりがちです。リニューアルしても見た目が変わっただけで来るユーザー数も層も何も変わってないやんという、そんなのだめです、そんなんじゃだめです。もったいない。せっかくリニューアルするなら。考えましょう。あたま使いましょう。

検索順位を保証するとかそういう話じゃないです。ただ、一緒にお客さんと考えておくほうが今後、長いつきあいをするなら、お互い学習にもなっていいですよという意味もあります。

これ以降の手順は、もう、とてもてきとうに説明します。
ここまでくれば特に問題ないはず。

契約しよう

どのタイミングでもいいのですが、だいたいここまでくればかかるお金は確定しているはず。というわけで、見積もりに承認をもらい、契約しよう。そうしよう。着手金はもらっておいたほうがいいです。公開したら追加費用も精算して残金をもらうとか。会社によって違うと思いますが。

素材をもらおう・作ろう

文章や写真を用意してもらいます。もしくは外部の方にお願いしたりすることもあります。大きめの写真だとありがたいです。文章はたくさん用意してもらいたいですね。あと文章の校正はどうするか(だいたい中小企業であれば双方で気づいたらやるくらいのゆるさが普通だと思いますが)もホントは事前に決めておきたいかも。

構築しよう

計画にもとづいて、ざくざくつくろう。

確認しよう・修正しよう

確認はちゃっちゃとやってもらおう。期限を決めよう。ちゃっちゃと修正しよう。集中しよう。そうしないとダラダラになりがち。

公開!

おつかれさまでした。運用計画にもとづいて運用しよう。

おしまい