ネットワークスペシャリスト試験で出題されがちなポート番号まとめ


TCP、UDPごとのプロトコルおよびポート番号

プロトコル(TCP) ポート番号 プロトコル(UDP) ポート番号
FTP転送用 20
FTP制御用 21
SSH 22
SMTP 25
WHOIS 43
DNS(ゾーン転送) 53 DNS(名前解決) 53
DHCP(クライアントからサーバへ) 68 → 67
DHCP(サーバーからクライアントへ) 67 → 68
TFTP 69
HTTP 80
POP3 110
NTP / SNTP 123
IMAP2, IMAP4 143
SNMP(エージェントへ) 161
SNMP(マネージャヘ) 162
BGP 179
IMAP3 220
HTTPS 443
CIFS 445
SMTP over SSL/TLS 465
IKE 500
RIP 520
DHCPv6(クライアントからサーバへ) 547 → 546
DHCPv6(サーバーからクライアントへ) 546 → 547
SMTP AUTH 587
IMAPS 993
POP3S 995
RTP

覚え方(TCP)

FTP(20, 21)

  • 20番と21番を使う。2021。
  • 転送用と制御用とあり、どちらが20でどちらが21かを忘れやすい。順番は「てんせい」の順。あるいは「TenSo」 -> 「SeiGyo」と子音でしりとりになる順番と覚える。

SSH(22)

  • SSHと22番を繋げて書くとSSH22
  • このように左右対称になる。

SMTP(25)

  • 25番。ネットワークスペシャリスト試験は年によってはメールスペシャリスト試験と揶揄されるぐらいメールに関する問題が出ることもあるので覚えてしまう。

WHOIS(43)

  • ドメインの所有者が誰であるか、みんな読み(43)たいよね。

DNS(53)

  • ゾーン転送は大切な情報なのでミスできない。なので信頼性の高いTCP
  • 名前解決は公開されている情報で、頻度も多く、スピード解決したいためUDP
  • ゴミ(53)でんす。
  • 53というのは、DNSの宛先ポート番号である。送信元ポート番号は固定しない。例えば、名前解決をする際、53番ポートに問い合わせに行く。この応答に対する送信元ポート番号は53になる。1
  • AWS Route53の53

HTTP(80)

  • 有名なのでみんな知っている。覚えるまでもない。

POP3(110)

  • 110 = POP3
  • この式は成り立たないが、3の上部のと下部の1にくっつけるとPになる。
  • PP0 = POP
  • 並び替えて、0をOと解釈し、
  • POP = POP

IMAP2, IMAP4(143)

  • IMAP、2と4はいっしょさ(143)。

BGP(179)

  • バグポ(BGP)ートいなく(179)なれ!

IMAP3(220)

  • あんまり出てこないと思う。

HTTPS(443)

  • 有名なのでみんな知っている。覚えるまでもない。

CIFS(445)

  • Common Internet File Systemの略。
  • CI(し: 4)F(Four: 4)S(5)

SMTP over SSL/TLS(465)

  • SMTPは暗号化しない。ならSSLで暗号化しよ。よろこ(465)んで!

SMTP AUTH(587)

  • SMTPは認証しない。SMTP AUTHで怖な(587)い。
  • サブミッションポートとも。

IMAPS(993)

  • IMAP 143に850を足す?
  • POP3(995)から2引く?
  • 覚え方を考えていると自然と覚える

POP3S(995)

  • 奇数番目をとると、「P P S」。Pをひっくり返して「9 9 S」。Sを5と読み替えて995。

覚え方(UDP)

DNS(53) [再掲]

  • ゾーン転送は大切な情報なのでミスできない。なので信頼性の高いTCP
  • 名前解決は公開されている情報で、頻度も多く、スピード解決したいためUDP
  • ゴミ(53)でんす。
  • AWS Route53の53

DHCP(67, 68)

  • クライアントからサーバへの通信は、送信元ポート68番, 宛先ポート67番
  • サーバからクライアントの通信は、送信元ポート67番, 宛先ポート68番
  • むな糧へ(67、サーバへ)、無役(68、クライアントへ)へ

TFTP(69)

  • TはtrivialのT。

NTP / SNTP(123)

  • ワン、ツー、スリーで(時刻を)合わせましょ。

SNMP(161, 162)

  • SNMPエージェントが161を使用。SNMPマネージャからSNMPエージェントへの問合せは、宛先ポート161番
  • SNMPマネージャが162を使用。SNMPエージェントからSNMPマネージャへのトラップ通知は、宛先ポート162番

IKE(500)

  • IKEのPhase1にて、IKEで使用するポート番号4500番に変換される

RIP(520)

  • 送信元ポート番号としても送信先ポート番号としても使用
  • ホップするコツを(520)教えてRIPさん。

DHCPv6(546, 547)

  • クライアントからサーバへの通信は、送信元ポート547番, 宛先ポート546番
  • サーバからクライアントの通信は、送信元ポート546番, 宛先ポート547番
  • v6だから546から。456じゃないよ。

演習

1. 社内ネットワークとインターネットの接続点に,ステートフルインスペクション機能をもっていない,静的なパケットフィルタリング型のファイアウォールを設置している。このネットワーク構成において,社内のPCからインターネット上のSMTPサーバに電子メールを送信できるようにするとき,ファイアウォールで通過を許可とするTCPパケットのポート番号の組み合わせはどれか。(H28-NW-AMII-問20)

送信元 宛先 送信元ポート番号 宛先ポート番号
PC SMTPサーバ 25 1024以上
SMTPサーバ PC 1024以上 25
PC SMTPサーバ 110 1024以上
SMTPサーバ PC 1024以上 110
PC SMTPサーバ 1024以上 25
SMTPサーバ PC 25 1024以上
PC SMTPサーバ 1024以上 110
SMTPサーバ PC 110 1024以上

2. BGP接続を行う2台のルータ間ではトランスポートプロトコルの一つである[ エ ]のポート179番を使用し、経路情報の交換を行う。(H29-NW-PMI-問3)

3.B社PCからメールサーバ3に向けたSMTPによるメール送信が不可能となっているのは、図1中のあるルータにおいて、表1に示すOP25Bのためのアクセスリストが設定されているからである。

表1 OP25Bのためのアクセスリスト(H28-NW-PM1)

項番 動作 プロトコル(TCP/UDP/IP) 送信元IPアドレス 宛先IPアドレス 宛先ポート番号
1 禁止 [ オ ] a.b.0.0/20 any [ キ ]
2 許可 IP any any -

注記 "-"は,設定がないことを示す。

4. メールサーバ3は,SMTPプロトコル上でユーザ認証を行う方式である[ エ ]を導入し,(3)TCPの587番ポートで接続を受け付ける。(3)について,このポートを何と呼ぶかを答えよ。

演習問題解答例

  1. TCP
  2. [オ]: TCP、[キ]: 25
  3. [エ]: SMTP-AUTH、ポート名は、サブミッションポートである。

  1. H26.PMII-問2 表5