アドバイス・アンチパターン


相手にアドバイスを与える立場の人が、やってはいけないことを考えてみた。

それは、「相手の立場に立ってみると分かると思うんですけど~」と前置きを言うことだ。

なぜなら、アドバイスを訊いてもらえなくなるからである。

たとえば、就活生がアドバイザーにレジュメの添削をしてもらっている。上記のことを言われてどう感じるか。「あなたはそんなことも知らないのですか?」とアドバイザーに非難されたように感じる。

そもそも、知らないからアドバイスを求めているのである。相手の立場に立つのは簡単なことではない。だから、ノウハウの蓄積がある所で情報を収集したいのである。

よって、淡々と「ここはこう書くべきです」「この場合はこういうべきです」とノウハウを言えばよい。できれば、「わざわざ意見を訊きに来てくださって、ありがとうございます」といったように、まず相手を受け容れる。そうすると信頼関係を築きやすくなる。アドバイスも訊いてもらいやすくなる。

とはいえ、相手の立場に立って考えること自体は本当に大事なことだと思う。なるべく情報を集め、具体的な状況を思い浮かべて、適宜判断できるようにしてゆきたい。

参考情報