[ReVIEW Tips] ReVIEWで気をつけた方が良いこと


ReVIEWを使っていて比較的問題になりやすい注意点について紹介しておきます.

Unicodeの扱い

とりわけreview-pdfmaker(LATEXBuilder)を使う場合、本文などでUnicodeしかない文字を使うとエラーになることがあります。これはpLaTeXが基本的にJIS X 0208文字に対応しているためです。

このような場合に、@<uchar>を使ってUnicode文字をコードポイントを指定して利用できる場合があります。@<uchar>{XXXX}とすると、Unicodeのコードポイント(16進数)で指定した文字になります。

もっとも、LATEXBuilderにしろHTMLBuilderにしろ、そもそもフォントにその文字が存在しなければ表示できません。PDF等でフォントを埋め込みにしている場合にはビルド時に、EPUB等でフォントを埋め込んでいない場合は閲覧時に問題が生じることになります。ご注意ください。

1ファイル1章・ファイルは章見出しで始める

基本的には1ファイルが1章に該当します。ファイルの冒頭には章見出し(第1レベル見出し)をつけておくのが無難です。つまり、章を分割したくない場合はファイルも分割しない方が良いです。

細かい挙動について説明しておくと、LATEXBuilderの場合には.reをそれぞれ.texに変換して、それを【書籍名】.texからinputで読み込むことになります。
またHTMLBuilderの場合には、.reのファイルがそのまま.htmlのファイルに対応する形になります。review-epubmakerを使ってEPUBを作ると、EPUBは章がファイルに対応する場合が多いので、そのまま*.reが章の単位になります。

この辺りは挙動を分かった上で回避する方法はなくもないわけですが、そもそも回避しようと頑張るよりは素直に制約に従っておいた方がムダな苦労をしなくて済むような気がします。ご留意下さい。