Nutanixの10年を主に外から目線で振り返る


本記事はNutanix Advent Calendar 2019 #2 12/6 分の記事です。

さて、今年はNutanixが創業してから10周年となりました。

自分は無駄にNutanixとの関りが長く、
日本法人ができる前からのお付き合いです。

そんなNutanixを主に外から目線で振り返ってみてみようと思います。
あくまで外の人目線の投稿であり、
オフィシャルな情報ではありませんので、その辺りは悪しからず。
(また、少々個人のことも書いてますが、悪しからず)

2011年まで

日本に入って来てないので、そもそも知ることもなく。
USでは2011年に初製品出荷でした。

2012年

ついに日本上陸。
と言っても、まだ(公開された)本番での顧客採用事例はなし。
勿論このころから共有ストレージを持たないアーキテクチャで、
2U4Nodeのスタイルで製品出荷をされていました。

この時はFusionIOという懐かしい製品を搭載しており、
それを活用しているので速いぜ!という触れ込みでした。

2013年

突如ハードウェアがQuanta製に変更され、
FusionIOを使わなくなりました。

あれ?看板の特徴は??となりましたが、
このころから通常のSSDを上手くキャッシュ&Hotデータ領域に活用する
アーキテクチャになっていたので、
遅くて使えないということはありませんでした。
しかしながら、まだソフトは粗削りかなぁという印象。
処理の効率化の結果、バージョンアップすると
性能が爆上げするという謎の事態が発生してました。

この年、国内での本格採用事例が登場し、
いよいよ製品が知られ始めるようになりました。
(この時、中の人を担当)

このころはコアとなるソフトの名称はNOSという呼び方でした。
AOSと呼ばれるのは、まだ先のお話。

日本法人が立ち上がっていたらしいですが、殆ど活動見えず。
まあまだ数人でしたからね。

2014年

少しずつ採用事例が増え始める。
この年からですね。Dell OEMが始まったのは。
OEM開始で販売数が加速し始めたようです。

所謂純正と呼ばれるハードウェアがしれっと
スーパーマイクロに戻っていました。
外からみて何か大人の事情を感じました。

また、この年にアジア最大規模の採用案件が日本で生まれました。
まだ全体的に採用が小規模でしたからね。
1案件で30+Node規模です。(中の人を担当)

そして年後半か年明けて辺りでAOS4.0が出た様な記憶。
Prismとしてかなり色々できるようになってきましたし、
ソフトウェアがだいぶこなれてきた印象。
ソフトはやはり年季が入らないと、枯れてこないですね。

まだこのころはvSANのかけらも姿は見えてませんでした。
(アーキテクチャも今売ってるものとは全く違うものでしたしね)

2015年

この年、爆発的に採用事例が拡大。
メディアでの取り上げも増えたので、
多くの方はこの辺りから認識されたものと思います。
フラグシップになっている事例もこの年に生まれたものが多いですね。

USで.NEXTが初めて開催されたのもこの年。
最初だったので、まだ800名くらいの規模でした。

(確か)この年にLenovoさんが国内でOEM品の提供を始めました。
(個人的には立ち上がりの頃からご一緒させてもらいました。)

2016年

順調に採用の事例が登場。
銀行での採用やPCI DSSに準拠した環境など、
ミッションクリティカルでセキュリティ要件が求められる領域でも、
国内での採用が決まっています。

USで第2回の.NEXTが開催。一気に2000名くらいの規模に。

この年の終わり、個人ごとですが、
2017 Nutanix Technology Championを受賞しました。
沢山携わってきたご褒美というものをここで初めて知りました。
(本記事執筆時点で、SIer在席での取得者が他にいないですね・・・)

2017年

いよいよAOSも5.x台へ。
Xiのサービスコンセプトを発表するなど、
大きく広がりを見せてきたのがこの年。
ハイブリッドクラウド・マルチプロダクトと、
かなり大きなターニングポイントになったのかなという年ですね。

日立さんも参入するなど、パートナーの広がりもかなり顕著になってきました。

2018年

Eraの発表など、ほぼ成熟してきたHCIの上で何ができるか、
というアプリケーションレイヤへの注力へシフトしてきています。

USのイベントもいよいよ6,000名くらいの規模へ。
エコシステムもだいぶ広がってきた印象。

このあたりからNutanixを担ぐSIerさんがかなり増えてきて、
Nutanixを使った複数ベンダーさんのコンペということも
普通になり始めてきた印象。
AHVも普通に提案されるようになってきて、
価値訴求の幅が広がってきました。

日本法人の人数がかなり増えてきました。

2019年

いよいよハイブリッドクラウドの本番として、
Nutanix on AWSな仕組みを発表。
オンプレミスを軸足としてハイブリッドクラウドを
うまく活用できる仕掛けとして、要注目です。
(後日の記事で、紹介します)

2017年頃に舵をきったポートフォリオの広がりに、
ようやく中身が揃ってきたという感じ。
ここからの仕上がりに期待が持てますね。

ということで、10年というか、
実質日本に入って来てからですが、
Nutanixのこれまでを振り返ってみました。

私ごとですが、2019年はいよいよ中の人になりまして、
このわくわくする広がりの現場に身を置くことになりました。

この先も楽しみです。

今回の投稿は以上です。