NutanixのVMのチップセットをq35+ICH9に設定する


チップセットとは

Wikiから引用しますが

PC/AT互換機(に類似したパーソナルコンピュータ)のマザーボードに実装される、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとのバスブリッジ[1]などの機能を集積した、少数の大規模集積回路(LSI)
です。

特に仮想化で標準となっている440FXはそこそこ古く、1996年前後に登場したものです。CPU世代ではPentium2や3、OSではWindows 2000より以前の年代と想定していただければと思います。

その後、KVMにおいてq35+ICH9が使用できるようになり、性能向上や安定性向上になるためこちらを使用することが増えています。世代としては、2009年前後、CPU世代でいうならば、Core2 duo世代になります。

ご存じの通りNutanixはKVMベースですので使用できます。

自己責任でお願いします

使用方法を記載いたしますが、公式ではサポートされていません。製品版や本番環境では公式サポートを謳った時点で使用するようにしてください。

440fx→q35+ICH9への変更方法

CVMにログイン後以下のコマンドを入力します。

acli vm.update <vmname> machine_type=q35

440fx→q35+ICH9への長短

<短所>

・IDEのODD,diskが使用できない。
→q35+ICH9チップセットがIDEの命令がないためです。

ですが、基本的にNutanixでサポートされるOSはIDEのみしか使えないOSはありませんので特に問題にならないと思います。

<長所>
・マルチコアCPUのパフォーマンスの向上
マルチコアなCPU環境においておおよそ1.2倍程度のパフォーマンス向上が見られます。

・ディスクアクセスのパフォーマンス安定
Crystal disk markにてベンチマークを測りましたが、440fxでは安定した数字がでませんでしたが、q35+ICH9では安定した速度がでるようになり、起動時やディスクアクセスが激しいプログラムでは、体感でもわかる性能向上も見られました。

余談

※Core2世代の実機を触れた方はご存じかと思いますが、この世代まではIDEポートは基本ついているので不思議に感じられるかもしれませんが、
実はマザーボード上にIDEコントローラーが搭載されていたのでq35+ICH9にはIDEの命令セットはありません。

以上