HRシステムを未経験から要件定義した話


はじめに

学生時代にプログラミングの授業をちょっと受けたくらいのレベルで、いきなりHRのシステムを要件定義していた時の学びをメモ

状況

  • 転職活動を支援する会社の基幹システムの改修案件
  • キャリアアドバイザーをやっていたので業務フローは痛いほど理解している
  • 環境はかなりレガシー。(VBscript?IISってなんですか?それって美味しいんですか?)

学んだこと

1.
これはHR業界に限った話ではないのかもしれないが
HR業界は好景気不景気で業務フローが大きく変わる。
要は売り手市場か買い手市場かで求職者が強い市場なのか企業が強い市場なのか
これを行ったり来たりするので、どちらがきても対応できる状態がベストだがそこまで自由度のきくシステムは現状開発は不可能かと思われる
昔に開発されたものは氷河期(リーマンとか)の際の就職事情の転職支援フローベースでシステム構築されているため
現在の売り手市場の状況と比較した時に使い勝手がかなり悪い。

2.
求人検索したり、候補者検索したり、転職経験したことある人ならなんとなく想像できると思うが
「検索」→「マッチング」という流れが非常に重要で、検索がとにかく走りまくる。
結果、かなりDBに負荷がかかる。たまーに転職サイトでフリーワード検索ないのか〜って思う時があったが納得した。

3.
マッチングした場合、企業情報に紐ずく求人情報とマッチングした候補者情報が紐付いてそれが1次面接、2次面接、内定と
ステータスを更新していくからリンクして動く、ちょっとした改修でも考慮しないといけない範囲がでかい。
ひいては、顧客からすると(自分もそうだったが)なんでここ変えるだけで時間(お金)そんなにかかるんだ?という疑惑が・・・
結果、最初にきちんと要件定義及び説明をしないと顧客との調整が大変

読んだ本

だまし絵を描かないための-- 要件定義のセオリー
本当に助けられました。
藁にもすがる思いで購入しましたが、今でも大切に持っています。