近年徐々に浸透しつつあるノーコードについて


ノーコードとは

開発する上で行うことといえばプログラミングですね。
ノーコードの場合このプログラミングの際に用いるソースコードを使用する必要がなくなり、直感的にパーツをドラッグ&ドロップして開発していくことが可能となっています。
これは特定のプラットフォーム上で開発していく必要があるのですが、プログラミング知識がない方でも形にしていくことは可能です。

ノーコードの市場

現在、世界全体でノーコード開発者が80万人以上いると言われてます。
親しいところでいうとローコード開発があげられ、合わせると市場には260万人近くの開発者がおり、これは世界の開発者人工の10%にも及びます。
民間の調査会社によると、2018年には78憶ドルであった世界のRAD市場が、2023年には462憶ドルに成長するという予測が立てられており、今後数年での市場規模拡大が見込まれている状況です。
スピーディーな対応が求められている現在のビジネスシーンにおいて、ノーコードは今や見逃せないトレンドとなっており、プログラマーやIT技術者不足を解消できる切り口にもなりうるのではないかと思われます。

ノーコードでなにができるの?

現段階ではノーコードで何を作るかというより、何をノーコードに置き換えられるのかという考えの方が多いように感じます。
制限があるなかで、どの程度の実現が必要なのか要件毎に切り出し、部分的にノーコードで構築するといった使われ方や、プロトタイプとして構築するなど、【開発スピード+低コストの実現 】に向けた目的へ導入されるケースが多いように感じます。

実際、3~6カ月の開発期間を要する案件に対してノーコード開発ツールを活用した場合、たった2週間前後でアプリが完成するといったケースもあるように、開発スピードに関しては段違いに早いです。

一方で、ノーコード開発のデメリットもあり、開発ツールの操作方法に習熟する必要があることや、新たなキャッチアップは必要であり、構築以前の工程に関しても従来どおり要件定義や設計をを行う必要があるということです。

そういった中ノーコード作られたモバイルオーダーアプリのSmartDishが脚光を浴びるなど、海外含めノーコードによるサービスは続々と登場しています。
このサービスはノーコードツールであるAdaloを使用して作られております。

また、ノーコードによるスタートアップも登場しており、2019年に著しくその動きが見られました。
Bubbleが630万ドルの資金調達を発表し、googleにより2020年1月に買収されたAppSheetは1500万ドルを調達するなど大型の資金調達も相次いでおり、ラウンド毎の調達企業数ではSeedステージが最も多いことから、今後も市場は盛り上がっていくことが予想されます。

エンジニア不要論

ノーコード化が進み、複雑なものへ触れることなく誰でも開発ができるようになった時、エンジニアは不要になるのではないかと耳にしますが、実際エンジニアの需要がなくなるということはないと思われます。
このノーコードツールも裏ではシステムが組まれており、それらを構築するエンジニアや全てをノーコードで敢えて完結させる必要もないので、共存して共に良いところを組み合わせていくというところが落とし所になるでしょう。

まとめ

ノーコードについて市場感や何に使うのかをまとめましたが、ツールの種類や使ってみて実際どうなのかという部分についてもまとめたいと思っています。

AdaloとBubbleを使ってみているのですが、構築が楽なのでプロトタイプとして使われるというのは割としっくりしました。
個人的には英語のみなので苦労しますがBubble が好きで、自由度が高く非常に使いやすいと感じてます。
ここについてはまた別途まとめます。