新卒エンジニアの脳みそを広げる本10選


こんにちは。
株式会社LITALICO情報システム部で社内で使うシステム作ってます@Ryotamuです。この記事は『LITALICO Advent Calendar 2017』10日目の記事です。

はじめに

この前の4月に新卒で入社しました。最初は技術とは無縁の部署で働いてましたが、技術に大きな可能性を感じ7月からエンジニアに転向させていただきました。

本日10日目は、
日頃から、割と本を読む僕が、

“新卒エンジニアの脳みそを広げる本10選!!“
と題して、本を紹介していきたいと思います。

選定基準は、内容がよいのはもちろんとして、比較的ページ数が少ないものに絞りました。

日頃あまり本を読まない人にも,読んでもらいやすいように、
日頃読む人には,その分野読んだことないから読んでみようと思ってもらえるように。

では、以下お願いします!!

目次

・読み物としておもしろいし、エッセンスな2冊
・一応紹介、仕事に役たった感がある2冊
・一部分が刺さった2冊
・心くすぐる3冊
・思考を加速させる1冊

読み物としておもしろいし、エッセンスな2冊

この章では、仕事でも役に立つし、おもしろい。
僕が思う隠れ名著をご紹介いたします。

【日本語論理トレーニング】

エンジニアは論理的であることが大切らしいですね。

そんな中、私はこの本を読んで、
“構造的に理解し、構造的に説明する“に対する考えが、大きく進みました。

論理はこの世のあらゆるものに存在しています。
その中でも,
この論理という概念を理解するには,言語を通してが一番です。
日頃人間がもっとも使用する道具であり、思考する回数が増えるからです。

この本では、論理について 対・言い換え・媒介の3つで全てを説明しています。

単純に読み物としておもしろく、
日頃使う言葉なのにこんなに知らないことがあったのか!!おもしれェ!
ってなること確実です。

またエンジニアが扱うのも言語です。
わかりやすい日本語の文を書くルールは、わかりやすいコードを書くためにそのまま適用出来るのではないかと、

【はじめよう、プロセス設計〜要件定義のその前】

大切なことは少しっていいですよね

エンジニアの仕事で、"人がやっている仕事を、ITで自動でできるようにする"
があり、そのためには仕事とは何か?を理解することが重要かと。

本書ではプロセスとは?について話しています。
その中でも一番そわそわしたのは、仕事の本質について説明している部分です。

仕事とは、何かをする(活動)と、何かをした結果(成果)
で、その結果が次の仕事の材料となる。

極薄なので、詳しくはぜひお読みください。

よりエンジニアっぽい話で、同じ著者のはじめよう!要件定義〜ビギナーからベテランまでもオススメです!!

一応紹介、仕事に役たった感がある2冊

ここではよく紹介されてる気もするけど、よかった2冊を紹介しています。
・読もうかどうしよかなーって人
・こういう系いっぱいあってどれ読めばいいか、わかんねぇよって人

の背中を押すための章です。

興味ねぇよって人は次の一部分が刺さった2冊へ、お進みください。

【仮説思考】

どれか1冊と言われたら、この本かも。
仮説思考とは、についてはこちらの記事とかをみてください。微妙だったら自分で検索してみるか、イケてる先輩に聞いてみてください。

僕の経験上
仕事中、やたら疲れるときは大体あまり考えず、同じような思考をぐるぐるしてしまっているときです。

思考速度が早く、思考量を多くよりも、
筋のいい仮説を立て、無駄な思考を減らすことが効率の良い仕事に繋がるかと。

例えば、
改修するとき全コードを上から理解していくのでなく、
”改修する部分のUIを見るに、このデータベースからこの情報をもってきて、こういうロジックでこういうコードを書いているのではないか?”と仮説を立て、必要最低限の部分をみて改修します。

僕もまだ修行中です。

【鬼速PDCA】

働き始めて、日々の振返りって大切だなーと思いました

僕は、
・良い反省点を多く出すこと
・それらを修正する方法を決めること
・それらをやりきること

が大切なのかなと思ってました。

本書を参考に、いい振り返りとはを考えて頂けたら。付録のルーティンチェックシートが僕的にはすきです。

一部分が刺さった2冊

ここでは、この本のこの部分すげぇ覚えてるわーみたいな2冊を紹介します。

【上達の法則】

特に良いエンジニアでいるためには,常に学習し続けることは必要不可欠です。

学習は脳を用いることで行われています。効率の良い学習のためには
脳の仕組みを理解することが必須です。

本書では、簡単な脳の仕組みから上達の法則を学ぶことができます。

書いてある脳の仕組みから自分でいいインプットの方法を考えて頂けたらと思います。個人的にはスランプの構造と対策が面白かったです。

"進化しすぎた脳"なども読みやすくておすすめなので、興味持った方は他にも色々検索してみてください。

【投資家が「お金」よりも大切にしていること】

読んでよかった気がします

本書を読んで、人生をより長期スパンで考えれるようになった気がします。

よく巷では、将来のために、力をつけるために、今の自分に投資して勉強する。
みたいな話は聞きますが、

本書は違います。
(以下解釈ミスってたらすみません)、
投資とは、
「今のこの瞬間にエネルギーを投入して、明るい未来を作ること」
ということ。

本書では、エネルギーとは何か、明るい未来とは何かについて
もっと深く書いてあるます。

薄いので是非。最悪、立ち読みで上記該当部分だけでも見てみてください。

心くすぐる3冊

心くすぐられるって大切。

【経済物理学(エコノフィジックス)の発見】

2分野が交わる感じって、興奮しますよね。
読む理由はそれだけで十分です。

物理経済学とは物理学の手法を用いて、データに基づいて現実の経済現象に立ち向かう
という、あたらし目の科学分野です。

よくわからない部分もありますが、
・カオス・フラクタルなどの概念を理解するだけでも、おもしろいかと。

実生活で、"これって、カオスじゃね?フラクタルじゃね?"ってなったらいいですね。

【愛着障害の克服「愛着アプローチ」で、人は変われる】

愛っていいよね。

人類がより幸せに生きるための次なる課題は、
あらゆる人が心を整えることができること

そのために、
あらゆる人に対して安心できる場所を作れることではないかなと思います。

本書では、愛によって周りも自分も変えることができる科学的アプローチが学べます。愛で人は変わるらしいです。

こちらもおすすめ
”愛するということ”
"サーチ・インサイド・ユアセルフ"

【昆虫はすごい】

ようやくやってまいりました。

"人類が進化してこれたのは、多くの知識を先人が蓄積してくれているからです。"
先人から学ぶ。
しかし先人だけでいいのでしょうか?

我々の祖先の一部は、約10万年前にアフリカを旅立ち、全世界に生息地を広げ、その数約76億人。今では、地球上でもっとも影響力の大きい生き物です。

しかし人類やその他の種に圧倒的差をつけ、

わかっているだけでも種だけでも100万種
地球の長い歴史のなかで、もっとも進化し、もっとも反映している種。

それは昆虫です。
だとすると
先昆虫からも学ばないのは悔やむべき損失ではないでしょうか?

昆虫の生存戦略は、エンジニアの生存戦略に適用出来ると思います。
そんな昆虫ワールドへの最適な入り口となるのが本書。

"え!!、そんな食い方するの賢すぎじゃね!!!"
"蜂ってそんな感じなの!!??"
"生き残るのに必死すぎでしょ。"
読みながら口にしているでしょう。

素直に生きる昆虫さんたちの、
生き方、姿の全てには無駄の無い理由があるのです。

昆虫のように、エンジニアの生き方も強みも多様になるといいですね。
社内で、好きな昆虫の戦略について語る飲み会とかしたらチームビルディングにもオススメです。

続編の"昆虫はもっとすごい"もどうぞ!

思考を加速させる1冊

【バタフライボード】

これは本ではありません。最近newspicksのノート特集でも紹介されていた
・磁石でくっつき、パタパタ出来る
・0.5mmのペン(細くて最高)

なホワイトボードです。

日々エンジニアとして
己の思考を、頭の外に出す作業を筆記用具により行うことが多々あるかと思います。

その筆記用具を選定する基準は、ただ一つ。
“動摩擦係数”です。

一般的に、アウトプット速度 <<思考速度です。

限りになく最小化された動摩擦係数により、圧倒的速度で思考がアウトプットされていくことで、
アウトプット速度が、思考速度をさらに押し上げます。

その動摩擦係数に置いて最強なホワイトボード、そのホワイトボードの中で最強なのがバタフライボードです。

あらゆる行動は、環境で仕組み化することが大切で
あなたの右側にバタフライボードがあるからこそ、考えるという流れが構築されます。

そこにリモコンがあるからテレビをつけるように。

さいごに

以上10冊を紹介いたしました。

本というのは、
"自分が必要な知識を体系化された状態で取り入れることができる"や、
"限られた脳の容量を大切に使うための外部ストレージ"
という役目があると思います。

しかし僕が一番良いと思うのは、
"もてる選択肢を増やすキッカケを掴めること"です。

自分の今の知識から論理的に導き出せる選択肢なんてたかが知れていて、解決できないことも多いかと。
多くの未知な領域に触れ、そこから多くの選択肢を得ることで、多くの問題が解決できるようになるのではと思います。

本記事が、本を読むキッカケになれば嬉しいです。

さて、明日の『LITALICO Advent Calendar 2017』10日目は@shuyuheyさんの「iOSアプリのレビューをGASでSlackに通知するやつを作りました」です。
お楽しみに!