控えめ予算で自作キーボードに入門してみる【パーツ集め編】


にわかに話題の自作キーボード。
自分も作ってみたい、と思っても、だいたい制作費が平均1万円強ということで中々手をだしにくいなあと思っていました。
しかし、自力で安いパーツを集めるなど、労力と時間をかければかなり材料費を抑えることも可能でした。
初心者でもお金をかけずに自作キーボードを制作できたよ、の記録です。

どんなキーボードを作るか

自作キーボードの沼は広い
まず大まかに左右分割型or一体型のどちらがいいか、キーの配列はどういうのがいいか、から的を絞っていく感じになると思います。
私は左右分割型でキーの配列は格子状になっているものが良く、
かつ、安く仕上げるためになるべくキー数が少なく基板サイズが小さいものを探した結果、foobarというキーボードを見つけたので、これを作ることにしました。
foobarは、左右のキーボードが3行×5列で両手の合計でも30キーしかない、かなりミニマルなキーボードです。
なぜキー数が少ない方が良かったかというと、単純にキーキャップとキースイッチの数が少なければそれだけパーツ代が安くなるというのと、基板のサイズが100mm×100mm以内に収まれば安く発注できるサービスが結構あるからです。

PCB(プリント基板)を発注する

foobarの場合、プリント基板発注用のデータがgithubに公開されているので、これを使って自分で基板プリントサービス会社さんに発注をかけます。
seeedstudioというところは100mm×100mmならかなり安い値段で作ってくれるサービスを定期的にやっているので、今回はここで発注しました。
さきほどのgithubからダウンロードしたzipデータ(←fooba1_1.zipというやつだけでいいです。その下のbottomとかplateとかのファイルは、上下プレートできちっとはさみ込むタイプのfoobarを作る時には必要になりますが、今回は安くあげるため基板むき出しタイプでいきます)をPCB発注画面にアップロードし、その下の詳細設定のところはサイズ指定を(61.9mm*95.3mm)にした以外はデフォルトでいけたと思います。
(サイトや時期によって発注方法が違ったりするかもしれないので念のためfoobar公式の発注方法解説をチェックするといいと思います)
私の場合は送料含め基板5枚が910円でオーダーできました。

パーツ集め

キーキャップやスイッチ、pro microなどの主要パーツはAliExpress、その他は秋葉原のパーツ屋で購入しました。その時の値段はこんな感じ。

パーツ 値段(円)
promicro互換品×2 600
TRRSケーブル 300
キーキャップ×30 630
キースイッチ×30 1000
AliExpress送料 200
1N4148ダイオード×50 100
TRRSジャック(PRT12639)×2 200
タクタイルスイッチ×2 100
テープLED(ws2812B) 500
スペーサー/ネジ(M2規格)×8 500

これにAliExpressの初回買い物クーポンがあったので-500円、合計3630円でパーツを集めることができました。
さらにテープLEDはキーボードの機能としては本来必要ないのでなくても良いです(が今回はどうしても光らせたかった…)。TRRSケーブルも安いものは100円ぐらいから売ってました(が今回はどうしてもスプリング付きのにしたかった…)。
キーキャップやキースイッチはCherry MX互換のものならなんでも良いですが、TRRSジャックはPRT12639、リセット用のタクタイルスイッチは表面実装用の5.2mm*5.2mmのものと規格が決まってるので注意が必要です。
ws2812Bが載ったテープLEDは遊舎工房さんがお安かったです。店舗で販売されているスペーサーやネジもサイズの取り揃えがすごくて便利です。

これで必要なパーツの準備はできましたので、あとは組み立てていきます。
【ビルド編】に続く。。。