文系出身のIT未経験者がLPICレベル1を爆速14日で合格したときのコツ


はじめに

本記事の内容は、「資格に合格する」という1点のみに特化して目的を果たしたお話です。どうしても資格がいるんだという人の参考になれば幸いです。
※私が合格した当時と現在は試験バージョンが異なりますのでご注意ください。

また、筆者のプロフィールを赤裸々に公開しています。

自己紹介

受験当時(2015年)

  • 文系四大卒(有名大ではないです)
  • 高校時代の理系科目成績:赤点。ベクトルなど高度な授業はそもそも履修すらしていない
  • プログラミングの授業が申し訳程度にあったがHello world以降理解できず死亡(単位が)
  • PC事務系スキル:オフィス系の基本(当時は関数とかは使えませんでした)
  • PC接触歴:小学生のときから家にWindowsがあり、ワープロを打つのだけは好きだった。日本語大好き

まとめると典型的な文系野郎&IT素人です。ただし、英語と、キーボードでひたすら文字を叩き込むのが好きだったのでPCへの抵抗はなかったです。
なんでIT業界に?という話ですが、それはもう運命に導かれし(ry

戦略

これを見てください。

LPI認定試験情報

LPI Level1 Exam 101
  試験時間   : 90分
  問題数      : 60問
  受験料      : 15,750円(税込)
  合格ライン  : 500点以上(200-800点満点)

LPI Level1 Exam 102
  試験時間   : 90分
  問題数      : 60問
  受験料      : 15,750円(税込)
  合格ライン : 500点以上(200-800点満点)

見てわかるのは、

  • LPICの試験は二回にわけられること
  • 試験代がめちゃくちゃ高いこと
  • 90分で60問解けばよいということ
  • 合格ラインである500点中、200点は名前を書けばくれる説

そして詳細を読んでわかるのは、

  • 1問の配点がだいたい10点
  • 全体の6割取れれば合格してしまう
  • 全体の2割は初心者に解けそうにないオーラを出してる

注目したいのは、時間配分と合格ラインですね。
資格試験ってたいていは8割くらい取らないと合格にならなかったりしますが、6割でいいようです。
60問の内ちょっとやそっとじゃ解けない何問かは切り捨てて、残った確実性のある問題を90分使って解いていいわけです。

 実績

  • LPIC101
    合格ライン:500点
    合格点:604点

  • LPIC102
    合格ライン:500点
    合格点:580点

いずれも初回受験で合格です。
勉強は時間云々ではなく、質重視が基本です。8時間かかるときもあれば、2時間で終わる日もあったりします。

第1フェーズ 追い込む

先に受験日を決めましょう。これであなたはもう逃げられません。
有料の試験対策コンテンツを契約する。課金サイコー(具体的なサイトは後述します)

スケジュール

LPICについてご存知の方はお察しかと思いますが、いわゆるベンダー資格と言われるLPICは毎日受験を受け付けています。
都内にお住まいの受験者は都合のいい日に試験会場に行って受験することができます。

つまり、いつまでも無限に参考書を読み続けることができてしまうのです。
なので、予めいつ受けるか決めてしまいます。(会場まで抑えて受験費の先払いは効果絶大)

タイトル通り2週間で合格するには7日でLPIC101を合格し、もう7日でLPIC102を合格するというのが一番わかりやすいスケジュール感です。
ちなみに、一度にLPIC101と102を受験することも可能ですが、領域が広すぎるためおすすめしません。

  • 7日ずつ使ってLPIC101と102を合格していくスタイルに

勉強資料

基本的にお金をかけたくないという信念は曲げず、最高にコスパがいい内容でご紹介します。

いわゆる小豆本というLPICの参考書を借りて持っていましたが、あくまでそれはサブです。
メインはPing−tです!
このサイトの勉強法にコツを掴んだら最後、あなたはもう不合格になることができなくなるでしょう(個人の見解です)。
LPIC101は無料枠で使用することができますが、102は有料なので課金します。一ヶ月2400円です。
2周間で合格する予定なので余裕ですね!

第2フェーズ ひたすら問題を解く

受験日の確定と勉強資料を調達したらあとは始めるだけです。ちなみに私のやり方は「ド短期詰め込み」式です。業務で活きるかとかは別問題として進みます。

最強WEB問題集LPIC Lv1-101

Ping-t無料枠でこのコンテンツが使用可能です。まずはここからです。
え?知識がないから無理?

大丈夫です。知らなくても問題を始めましょう。
先にも書きましたが、参考書を読むという行為は無限にできてしまう上に理解しているかどうかわかりません。しかも試験では小豆本の脚注から出題されたりもするので、そこまで読んでなかったりして点数を取りこぼします。

その部分を、Ping-tは見事に補ってくれますね。
本番同様、練習問題も四択や選択問題が中心に構成されています。なので、わからなかったらさっさと答えを確認してください。そして、ポイントは解説を超読み込むことです。
この解説読みは、小豆本を舐めるより効果がありました。
その解説を読んでも納得がいかない・理解が追いつかないときに、小豆本の出番です。
それでもわからなかったら、最近はTeratailという偉大な質問サービスがあります。お金は極力かけない努力!

  • 知識として知らなくてもPing-tの問題から解く
  • Ping-tの解説を読んでもわからなかったら小豆本

進め方の参考

この練習問題は分野別、単元別、と細かく切られていますので、最初は1番細分化して取り組みます。

たとえば、
「システムアーキテクチャ」->「ハードウェア設定の決定と構成(28)」->「出題数5問」で開始します。

こうすれば、5問の解説を見たら一旦終了になるのでそこまで苦にはならないと思います。しかも、どうせ最初は全然わからないのでサクサク進みます(笑)

また、目安として「システムアーキテクチャ」の大項目を1日で消化してください。
LPIC101は4項目なので4日です。残りの3日で試験対策へ持っていきます。

ただし、完全に理解してから先に進むことをオススメします。

メダルという最強の理解度確認指針

理解するまできっちり勉強しようということで、その理解度ってやつはどうやって判断するのかという話です。

Ping-tにはメダルという考え方があります。

  • 1度正解すると銀メダル
  • さらに連続で正解すると金メダル

といった具合に、自分の正答率と理解度を確認することができます。ちなみに誤回答をすると一気に最初からやり直しです。
こいつを最大限利用してやりましょう。

金メダルがとれている問題は理解していると自信を持つのです。
なにせ3回連続で正解を叩き出しているので、理解していると思ってもいいです。(問題暗記は論外です)
なので常に金メダルを取り続けることを意識して問題を解きまくります。

何度も問題に挑戦して、何度も解説を見ているのに金メダルになっていない場合、「根本的に理解していない可能性がある問題だ」と判断できます。
自分の弱点と常に向き合う。これ大事

  • 大項目にある問題のすべてを金メダルにするまで理解したとは言わせない

問題から解くことで得られた副産物

元々問題から解くのは、「無限に勉強しないように」が目的でした。
しかし「参考書あれだけ読んだのに全然解けないじゃん!俺無能すぎィ!!」という感覚から解き放たれるのが良かったです。

また、意外と本番で同じような問題が出てきたりするので、やりすぎても損がないです。

第3フェーズ 試験対策

残り3日になり、全体的に理解し、問題が解けるようになって来たかと思います。
ただ、LPICの鬼門はコマンド入力です。
ディレクトリを移動するコマンドを打ち込んでくれ、というような問題が出ます。
実際にコマンドを覚えていないと答えようがない、というのが大変なところです。

本番の試験ではオプションの入力の仕方が独特だったりもするので、練習の段階で慣れておく必要があります。

この試験対策フェーズは、試験日の1日前までに終わらせておきたいので頑張りましょう。

コマ問LPIC Lv1-101(Ver4.0)

この練習問題にて、コマンド入力の練習ができます。
同じように分野別、単元別に分かれています。

いざ実食!

しかし、ある程度理解が深まった状態で問題を解いているにもかかわらず、結構な確率で間違えます。
試験日前日でも8割正答できればいいほうだったりします。

理由は、正答の方法が独特なためです。やってみればわかるのですが、「完全回答」しか正解を認めてくれません。
本番ではもう少し親切に問題を出してくれたような気がします。

なのでこの練習問題は完璧に回答するのを目的にはせず、コマンドを打ち慣れることと問題に意図されたコマンドを打とうとしていたかの確認を目的にしていきたいところです。

  • 最強WEB問題集LPIC:コマ問=7:3 の比率で重きを置くイメージ

※比率が低いとは言え、コマ問は十分に重要な練習問題なので絶対に受講はしてほしいです。
上記の最強WEB問題集と並行して出来るようならば、コマ問をまとめ問題集として解くのはかなりアリです。
実際、難易度が高いので試験前に解いたりしました。

模擬試験モード

試験前日、ここまできたらだいぶ理解度の高まりを実感しているのではないでしょうか。
しかしながらまだ足りません。
最強WEB問題集LPIC内で模擬試験モードというのがあるのでそれをやります。
試験はランダムに全領域から出題されますので、もちろんこの練習をしておきます。

確認指針は以下を基準にしたいです。

  • 1問30秒で回答できるか
  • 暗記してしまった問題の場合、不正解の選択肢がなぜ不正解なのか説明できる
  • 正解の理由を説明できる
  • 正答率90%以上か

自己判定は厳しく行きましょう。
理由は、本番はめちゃくちゃ緊張するからです。家でリラックスして解くわけではないことを肝に命じましょう。
16000円の試験代と、2400円を課金が脳裏によぎった途端、問題を解く手が震えてくるものです。
普段解けている問題も突然迷ったりしてカオスになります。

無事基準値を超えた方は、試験に向けて寝るだけですね。

プラスアルファで保険かけておくなら

やっぱり試験は不安なものです。私も不安だったので、保険をかけていました。
「学習履歴を初期化して、また金メダル取るまで問題を全部解く」とかやってました。
あとは、コマ問正答率100%を狙ったりです。
そこで金メダルがサクサク取れるようならあまり心配はいらないんじゃないかと思います。

本番中に意識しておくこと

さて、試験本番ですね。
ここまで7日。ついに101を獲得しに行くわけですが、緊張しまくることうけあいなのでテンパったときのため、以下のことを先に考えておきます。

試験問題の日本語はデフォルトでおかしい

英語を訳しただけっぽいので、問題文が日本語としておかしいです。それはもうみんなそうなので、出会っても後でネタにしてやろうくらいに思っておきましょう。

  • ひと昔前のGoogle翻訳並

いつもできてる問題で選択肢を迷ってしまうとき

即回答できる問題とそうでない問題ってあると思います。「これだと思うんだけど、こっちな気もする〜」にはフラッグを立てておきます。
あとで目印となって、振り返ることができます。
そしてこのフラッグ数、カウントしておきましょう。何故かと言うと、序文の戦略で書いた合格ラインに関係してきます。
即答していて、間違いなく正解を叩き出している問題が何問あるか数えられれば、セーフゾーンかどうか判断でき、あとでじっくり迷ってしまった問題を料理できます。
合格ラインに届いていない気配がしたら、それはそれでフラッグを立てた問題に大胆に攻めることができます。

  • 迷ったらフラッグを立てよ

切り捨てる勇気

さっぱりわからない問題が何問か確実にあります。諦めましょう。

「採点する」ボタンを押す勇気

最後に採点してもらうためにボタンをクリックする必要がありますが、一瞬で合格かどうか判定されるので怖いです。
5分位迷いました。
ただ、ここまでの7日間で飽きるほど問題を解きまくっていた私は、60問を30分ほどで解いてしまったため時間切れまで待つのは無理でした。

なのでさっさと押して帰りましょう。どうせ合格してます。

LPIC102が待っています

101が終われば102です。これまで同様に、スケジュールから先に押さえていきます。
問題のレベルは結構上がります、私も102は合格ライン超えさえすればいいと言う感じだったので得点が下がりました。
それでも、基本は同じです。

おわりに

短期間で資格に受かるという目的を遂行したら、実機でLinuxを触るのをオススメします。
当然ですけど、資格があればお仕事来るわけじゃないですし。
さあ!頑張っていきましょう!