Rasberry Pi がなくても無料でそれなりの監視カメラができた(プログラミングとは関係がない備忘録)


(この記事は2019年11月8日現在の検証資料です)
 

IoTをもっと活用したい

(スマホやタブレットで)気軽にクラウド接続保存の(Google Drive など)自宅の監視カメラを作りたいなあと思っていて、どのような方法があるかQiitaでも検索をしたところ、Rasberry Pi の事例が多くヒットした。スクラッチ開発では大変だなあと思っていた反面、Google Play上で相当数のアプリが転がっており、アプリ毎に何ができて何ができないのかよくわからない状況でもある。ネット検索してもどれもいまいちで無料版だとできることも限られているのかと思いきや、こりゃすごいというアプリを発見。英語や日本語資料は極めて少ないが50万ダウンロード、7000のレビューが既に投稿されていたアプリ。どうも韓国で作成されたアプリで SeeCiTV というAndroidアプリ。現在ではiOS版はまだないとのこと。使ってみたら結構便利、動体検知については高機能で無料版でもできることが多すぎて(広告は表示されるが)既製品使えばいいや!と思って、開発自体を諦めてしまったことに関する備忘録になる。機密性がなければこの監視カメラをすぐにでも利用しないのはもったいないと感じた。

SeeCiTVの何がすごいの?制限は?

*****できなさそうなこと(制約条件)*****
・日本語版はない。英語で我慢すれば使える。
・無料版は1つのGoogleアカウントで2台まで(カメラ1台、リモートコンソール1台(それぞれ反転可)の使い方を想定、有償版であれば複数カメラを一つのリモートコンソールで管理できる、有償版は決済通貨によるが月額400〜500円程度の様子(安い!))
・無料版の動画解像度が低い(最大で640x480、ECOモードというものがあり更にサイズを落とすために3パターンの切り替えができる)
・無料版は動画ファイル毎の最大秒数が10秒(10秒毎に区切られてしまう)、時間毎にキャプチャ設定する場合の制限がある(無料版では最大で30分に4回まで)
・常時録画しておくというより、定期的なキャプチャか侵入者など物体移動を検知した際の録画の選択になる(大きな騒音が始まったことを通知、確認する機能はないので赤ちゃんが泣き叫ぶ際の見守りという目的には使えそうにない)
・ストリーミングサーバーが無料版と有償版で異なり、どちらにしてもストリーミングについてはアプリが関係するサーバーを経由する様子
*****コンソールからカメラに接続して*****
・カメラ機能のON/OFF
・バッテリー残量確認、ネット回線信号強度確認、動体検知録画/定期キャプチャの変更・確認
・フラッシュのON/OFF
・ナイトモードのON/OFF
・画面縦横変更
*****できること**+***
・動体検知時点の少し前からの録画が保存される(これ重要)
・Googleアカウントの認証に加えてカメラ接続のパスワード設定(デフォルトでは1234)
・Google Driveへの自動アップロード、アップロード後、端末上にファイルを残すか自動削除するか選択(Google DriveにSeeCiTV_Motion, SeeCiTV_Picture というフォルダが作成され、その配下に格納されていきます)
・録画時、接続時等にカメラ側で音を鳴らすか鳴らさないか選択
・デバイス名の命名
・デバイス間での音声通話、音声確認(カメラとリモートコンソールでライブで音声やりとり、確認ができる、侵入者がいたらこら〜〜〜と怒ることも(笑)オフィス内で社員への指示や自宅でお子さんとのやり取りにも使える?)、エコーキャンセルやノイズ除去など音声調整機能がある
・WiFiかSIM回線でGoogle Driveへの自動保存(若干のタイムラグはあるがリアルタイムに近い)
・ライブストリーミングとストリーミング中のクライアント側でのキャプチャ、録画(ストリーミング中はカメラ側ではキャプチャ、録画は停止する(逆にクライアントサイドでキャプチャや録画ができるようになる))
・動体検知時のコンソールへのポップアップ通知(この機能は非常に便利、何もなければ何も検知されていない・侵入者がいないとみなせるので・・・)
・コンソールからカメラ接続時点のキャプチャ自動保存
・バックグラウンドで自動開始、自動復旧

普段は動きがない在庫の保管庫の監視(常時録画を避けられるのでデータ量が小さくて済む)や出先・旅行先で自宅を確認する目的(侵入者がいれば端末破壊・盗難されてもクラウドにはデータ保管がされている)など広範囲に活用できると思うし、スクラッチ開発で監視カメラアプリを開発しようとした際のベンチマークアプリになることは間違い無いと思う。

空いていたAndroidタブレットと無料のGoogle Driveの活用で、追加コストなしで24時間365日見張れる監視カメラができてしまった。

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