Project Management Professional (PMP)® 合格記 2021/10
Project Management Professional (PMP)® 試験にAbove Targetで合格することができました。資格取得までの道のりと、どんな勉強を行ったかについて紹介します。
資格取得までの道のり
PMP取得の必須要件と必要なステップは以下の通りです。(2021年10月時点)
詳細はPMI®(Project Management Institute)の日本支部のページを参照してください。
- 必須要件
- 公式トレーニング(35時間)を受講済
- 規程の期間以上の実務経験(期間は学歴で決まります)
- ステップ
- 公式トレーニングの受講
- PMIや認定パートナー(ATP)が開催する公式のトレーニングを受講する。
- 受験申請
- プロジェクトマネジメントの実務経験を提出(英語)する。
- テスト
- テストセンターまたはオンラインでテストを受ける。
- 公式トレーニングの受講
以下、ステップ毎に詳細を述べます。
公式トレーニングの受講
公式パートナーが開催する35時間の公式トレーニングを受講する必要があります。
筆者は、トレノケート社のPMP® BOOT CAMP というコースを受講しました。
公式テキストが35時間でギリギリ終わるボリュームで、研修のほとんどが公式のテキストの解説になります。重要なポイントを中心にわかりやすく丁寧に解説してもらえますが、受講前にPMBOK® ガイドを読みこんでおいたり、自身のプロジェクト経験を振り返りながらトレーニングを受けると、研修の内容がより身に付きやすいと思います。
受験申請
PMP取得には一定期間の実務経験が必要です。
自身のプロジェクトマネジメント経験についての経歴を書いて提出します。(英語です)
記載する項目については試験概要を参照してください。
実務経験は以下のような構成で作成して提出しました。
- プロジェクトの目的、プロジェクトにおける自分の役割や責務
- 何を目的としたプロジェクトで、何のロールで参画し、どんな貢献したか
- 主な成果物
- プロジェクト中に作成した成果物は何か(箇条書き)
- プロジェクトの成果・結果
- プロジェクトの成果は何か(何を達成できたか)。
- どんなプロジェクト特性で、どんなことに注意を払ったか (箇条書き)
経歴のサンプルは以下です。日本語で書いたあと、DeepLを使って英語に翻訳しました。500単語までで記載できますが、300単語くらいでコンパクトにまとめました。
1.Project Objective & my role and responsibilities on this project
(目的)を達成するためのプロジェクトだった。
私は(役割・ロール)として参画した。
私はこのプロジェクトにおいて主に(貢献したこと)をした。
2. Main Deliverables
主な成果物は以下。
- (成果物名)
- (例:リスク登録簿、プロダクトバックログ など)
- etc.
3. Outcome & Result
このプロジェクトでは(成果)することができた。
特に注力した点は以下。
- (プロジェクトの特性と、その特性にあわせて注意を払った点)
- (例:顧客の要望が明確ではなかったため、アジャイルアプローチを採用して反復的にスコープ定義を行った。)
- etc.
申請の際には複数プロジェクトの経歴を登録できます。PMBOKをしっかり理解して活用していることをアピールした方がよさそうだなと考えて、3の(プロジェクト特性と注意を払った点)は、10の知識エリアに添いつつ、網羅するように記載しました。例えば、プロジェクトAでは主にスコープ、ステークホルダー、品質を中心に書き、プロジェクトBは主に資源、調達を中心に書く、ということをしました。
なお、申請した内容については、ランダムでPMIによる監査が行われます。筆者は監査対象にはなりませんでしたので、上記の考えが正しかったのかどうかはわかりません。
テスト
試験の概要
230分で180問出題されます。
長い試験ですが、60問毎(つまり試験中に2回)に最長10分の休憩をとることができます。
PMPの試験問題はほとんどがケーススタディで、「あなたはあるプロジェクトのプロジェクトマネージャーです。こんなことに困ってます。どうするべきですか?」という問題がほとんどです。つまり「PMBOKを理解して状況に応じて使いこなすことができるか」を問われています。詳細は公式のサンプル問題を参照してください。
なお、PMP試験は日本語訳がわかりにくいと聞いていましたが、筆者が受けた時点では、いくつか「ん?」と思うものはあったものの、全体的にはあまり違和感はありませんでした。
試験対策
筆者の勉強方法や利用したテキスト・問題集について紹介します。
まずは研修を復習
研修後に問題集が配布されたので、理解度を確かめるため一通り問題を解きました。この時点での正解率は、なんとなく感覚で解けたものも含めておよそ半分でした。
解答と解説を読みながらやはりPMBOKの理解が足りないなと感じたので、
- 問題集を使って基礎を身につける
- 覚えた知識を活用できるようにする
という2つの軸で勉強することにしました。
問題を解きながら基礎を固める
基礎知識をしっかり身につけるため、研修テキストとPMBOKガイドを読んで、問題集を解いて、、を繰り返しました。
研修後に配られた問題集だけだと知識が偏ってしまうので、別の問題集を用意することにしました。
いくつか調べた中で、筆者はプチまなのPMP試験対策・合格編を選びました。月額550円なので、少し試してダメそうなら他の問題集に切替えるつもりでしたが、結果的にプチまなだけで済みました。
プチまなは、PMBOKのITTOを理解しているかが問われているような問題が多いと感じます。問題数も640問用意されており、知識エリアごとに分類されているので、基礎を固めるにはとてもよかったと思います。ブラウザベースなので通勤中やちょっとした待ち時間などのスキマ時間で繰り返し問題を解いていました。
覚えたことをアウトプットする
業務も含めた普段の活動の中で、積極的にPMBOKを使いました。例えば、前にアジャイル開発の品質保証サイクルについて書いた記事がこの一環です。アジャイルのライフサイクルについてしっかり理解していなかったため、いろいろ調べながら記事を書くことで知識が身につきました。
仕上げに試験問題に慣れる
仕上げとして再度、研修後に配られた問題集を解きました。最初に問題集を解いてから3ヶ月ほど経過していましたが、多少問題の答えも覚えていたところも含めてこの時点での正解率は8割を超えていました。あとは間違えたところを中心に勉強して、試験に備えました。
試験本番
筆者はピアソンVUEの新宿のテストセンターでテストを受けてきました。テストセンター内の雰囲気はここのページに記載されているとおりでした。
ここで特筆することはありません。試験時間が長いので集中力が途切れないように前日はしっかり寝てからテストを受けてください。あとは、試験部屋に入る前にボディチェックを受ける必要があり、ポケットが少ない服装だと休憩時の出入りが少しだけ楽かと思います。
テストを終えると、結果がすぐにわかります。「Pass」と表示されていれば、試験合格です。
おわりに
本稿では、PMP取得までの道のりと筆者が行った試験対策について記載しました。本稿がPMP取得を目指す方の参考になれば幸いです。
PMI、PMP、PMBOKは、Project Management Institute, Inc.の登録商標です。
Author And Source
この問題について(Project Management Professional (PMP)® 合格記 2021/10), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/hirokid/items/04e7b600bd77b47aaac3著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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