使わないなんてもったいない、E資格認定プログラムを半額で受講する制度!


1.はじめに

 ディープラーニング のエンジニア資格であるE資格を取得するためにはE資格認定プログラムの受講が必須なのですが、かなり費用が掛かります。既にAI関連の業界にお勤めされている方だと会社が受講費用を出してくれる場合もあるかもしれませんが、そうでない私ににとって大きな負担です。

 なので私は、専門実践教育訓練給付制度を使って半額で済ませたので、その内容を説明します。

2.専門実践教育訓練給付制度とは?

 「専門実践教育訓練給付制度」とは、厚生労働大臣が指定した専門実践教育訓練の講座を受講し、一定の要件を満たす場合は、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の50%〜70%が支給される制度です。専門実践教育訓練の対象リストには第四次産業革命スキル習得講座があり、その中にE資格認定プログラムが含まれています。

 対象者は、会社勤務で過去2年以内にこの制度を利用していない人、あるいは失業後1年以内かつ過去3年以内にこの制度を利用してない人です。支給額は、会社勤務者は50%(年間上限40万円)、失業者で就職できた場合は70%(年間上限56万円)です。

*詳細はこちらをご覧ください。

3.どのプログラムが対象なの?

 第四次産業革命スキル習得講座一覧 (2020/4/28版) の中から、JDLAが認定しているものをピックアップします。

No. 法人名 講座名 講義時間 費用(税込)
20 エッジテクノロジー株式会社 機械学習講座 18日(36h) 243,885円
34 株式会社キカガク 自走できるAI人材になるための6ヶ月長期コース 24日(175h) 792,000円
42 エッジテクノロジー株式会社 ケーススタディ実演講座+機械学習講座+深層学習講座 26日(52h) 403,229円
47 株式会社キカガク ディープラーニングハンズオンセミナー(TensorFlow コース)E資格受験プラン 30日(50h) 330,000円
49 株式会社キカガク ディープラーニングハンズオンセミナー(PyTorchコース) E資格受験プラン 30日(50h) 330,000円
71 株式会社zero to one JDLA「E資格」向け認定プログラム (e-ラーニング) 80h 165,000円
82 スキルアップAI株式会社 現場で使える機械学習/ディープラーニング講座 12日(92h) 503,800円
83 スキルアップAI株式会社 現場で使える機械学習/ディープラーニング講座【オンライン講座】 17日(46h) 482,900円
84 スキルアップAI株式会社 0から始める機械学習/ディープラーニング講座【オンライン講座】 41日(133h) 904,200円
85 スキルアップAI株式会社 現場で使える機械学習/ディープラーニング講座/プランニング講座 14日(108h) 668,800円
86 スキルアップAI株式会社 0から始める機械学習/ディープラーニング講座 39日(200h) 1,128,600円
87 スキルアップAI株式会社 0から始める機械学習/ディープラーニング講座【基礎オンライン・応用対面講座】 43日(195h) 1,090,100円

 じっくり時間を掛けるプログラムはそれ相応に価格が高い感じです。どれを選ぶかはあなた次第です。

4.手続きはどうするの?

1) 管轄のハローワークへ行く
 自分の住所によって決まる管轄のハローワークへ行き、必要書類を貰い、事前キャリアコンサルティングの予約電話番号を聞いて来ます。

2) 事前キャリアコンサルティングを受ける
 電話予約した上で、ジョブカードを持参し、事前キャリアコンサルティングを受けます(約1時間くらい)。ジョブカードは、ここを利用して作成し、プリントアウトしたものを持って行きます。
 ポイントはジョブカードのフォーマットをしっかり埋めることです。あとは、話の中でなぜ自分がE資格認定プログラムを受講すべきだと思っているかを伝えればOKです。簡単です。
 コンサルティングは、管轄のハローワーク内で行われますので、終了後にそのまま申請ができるように必要書類を用意して行きましょう。

3) その他
・申請は、講座が開始するおおむね1ヶ月前までに済ませる必要があるので、余裕を持って進めて下さい。
・事前キャリアコンサルティングの担当者は、「皆さんご存知ないのか、せっかくこんなお得な制度があるのに、利用する人は少ないですね。」と言っていました。使わにゃ損です。

5.私は、どうしたか?

 私は、No.20 エッジテクノロジーの「機械学習」を受講しました。名称は機械学習となっていますが、中身は機械学習8回+深層学習10回=全18回の講義で、私にとっては十分なものでした。あっ!私、エッジテクノロジーの関係者ではありませんので、念のため。受講期間は、2019/10〜2020/4で、4月下旬に半額の支給を受けました。

 余裕を持って今年8月のE資格試験を迎えようとしていたら、なんとコロナで試験は来年2月まで伸びてしまいました(笑)。