CPとcloudBitでIoT - 1.はじめに


こんにちは。舟木将彦と申します。

これから何回かに渡って、HCPとcloudBitでIoTと題して、ノンハンダ付け+ノンプログラミングでIoTプロトタイピングを実現するためのプラットフォームをご紹介したいと思います。

HCPとは、SAP HANA Cloud Platformの略です。リンクをクリックしていただくと、The In-Memory Platform-as-a-Serviceの文字が目に飛び込んできます。HCPとは、単にインメモリデータベースHANAがクラウド上で使えるというのではなく、インメモリプラットフォーム(そこにはDBもあれば、アプリケーションサーバ、その他統計・分析エンジンや自然言語解析、グラフエンジンや位置情報処理の仕組みなど)がこれ1つでできてしまうプラットフォームなのです。ここでいう「できてしまう」は「作ることができてしまう」と「公開することができてしまう」の双方を含みます。

IoTとは、単にInternet of Thingsの略ではなく、いわんやセンサーがインターネットにつながりました、という話でもなく、Inputされたデータをクラウド側で処理することで、ヒトやモノに対してアクションを促すようなOutputをTriggerすることなのである、と私は熱く語っているのですが(プロトタイプを作り使ってみて体感することがデザイン思考では重要だ)、ここではそのためのクイックなプロトタイピング手法をソフトウェア実装側からご紹介させていただきます。

なお、アプリケーション側の実装はJavaサーブレットをHCP上で実行、データベース側はHCP上のインメモリHANA DB、入出力に関わる部分は、ハンダごてなしで電子回路が構成できるLEGOライクなツール、littleBitsを使って説明していきます。Tomcatならどーなのとか、MySQLだとどう?とお考えの方は、適宜本文を読み替えていただければと思います。

  1. はじめに
  2. cloudBitの情報取得
  3. cloudBitからの情報受け取り口
  4. 受け取ったデータをDBに格納
  5. (続く)

なお、私自身はSAPの人ではあるものの、HANAの人ではないので、間違った事を言っていたり...ということはあるかと思います。会社としての公式サンプルではなく、一個人のプログラミングノートというスタンスで見ていただけるとありがたいです。生暖かく見守っていただけると、他にもHANAを使った自然言語処理ネタや位置情報ネタ等、心理的に書き散らしやすいです。