standaloneクラス


standaloneクラス

TikZ などで図だけを作るときに便利なクラスファイル。
TeX Live や MikTeX にはもれなくついてくる。

基本的な使い方

TikZ で作った図を dvipdfmx を利用して PDF として出力する。

howtouse.tex
\documentclass[dvipdfmx,tikz]{standalone}

\begin{document}
\begin{tikzpicture}
\node[circle,draw] {Example};
\end{tikzpicture}
\end{document}

platex + dvipdfmx で,大きさが図とぴたり同じの PDF ファイルが得られる。
得られた PDF ファイルを別のファイルに \includegraphics で取り込んだり,
pdftocairo -png で png ファイルに変換したものを利用したりできる。

tikzpicture環境が複数ある場合

複数の tikzpicture 環境がある場合,
dvipdfmx を使わないのであれば
\documentclass[tikz]{standalone}
とすることで,各 tikzpicture 環境ごとに頁を変えた pdf ファイルが得られる。
しかし,
\documentclass[dvipdfmx,tikz]{standalone}
とするのは(私の手元では)うまくいかない。

複数の tikzpicture 環境を 1 頁にまとめた pdf ファイルを dvipdfmx を通して得るには,
documentclass のオプションに tikz を指定せず,\usepackage で TikZ を読み込む。

howtouse.tex
\documentclass[dvipdfmx]{standalone}
\usepackage{tikz}

\begin{document}
\begin{tikzpicture}
\node[draw] {Example};
\end{tikzpicture}
\begin{tikzpicture}
\node[circle,draw] {Example};
\end{tikzpicture}
\end{document}

これが最良の解決手段なのか,再確認しようね。>自分

こんな使い方も

mathexp.tex
\documentclass{standalone}

\begin{document}
$\displaystyle\sum_{k=1}^n k = \frac{n(n+1)}2$
\end{document}

別の文書に取り込めるような PDF ファイルが得られる。

参考

CTAN: https://www.ctan.org/pkg/standalone