AWS CLI のインストールと設定


Amazon Web Service Command Line Interface (AWS CLI) は AWS のサービスをコマンドラインから操作するためのツールです。
必要なことは AWS Command Line Interface - ユーザーガイドに書いてありますが、長いのでここでは私が普段行っている手順を記載します。
環境が適合する方の参考になれば幸いです。

動作環境

OS

※ 以下いずれか

  • Windows 上に docker をインストールして、Linux 系コンテナにアタッチ
  • Windows 上の cygwin
  • 最近の Mac
  • AWS EC2 インスタンスを Linux 系 OS で起動

python

※ 以下どちらか

  • python2 (2.6.5+)
  • python3 (3.3+)

準備

  1. どうにかして AWS アカウントを取得します
  2. アクセスキーを 1 つ作成します
    1. Webブラウザを起動して AWS マネジメントコンソールにログイン
    2. 「IAM」を選択
    3. 「自分のユーザ」を選択、もしくは新規作成
    4. 「認証情報」タブを選択
    5. 「アクセスキーの作成」をクリック。
    6. 「.csv ファイルのダウンロード」をクリックし保存します。デフォルトで「accessKeys.csv」という名前です。セキュリティキーはこの作成時一回しかダウンロードできないので、大事に保管しましょう。

とても重要なこと
ここで作成したセキュリティキーは AWS を使うためのパスワードのようなもので、これを誰かに知られてしまうと自分の AWS アカウントを無断で使用されたりします。セキュリティの甘いサーバに置いておく、誰かと共有する、github に commit する等は絶対にやめましょう。
また、頻繁に作り直すことをお勧めします。

AWS CLI をインストール

自分の環境でコンソールを起動し、以下コマンドを実行します。

 pip install awscli --upgrade --user

pip がない場合は以下のようにしてインストールしてください。

curl -O https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py
python get-pip.py --user

curl がなければ curl をインストールするか、wget で代用するか、web ブラウザでアクセスするなりして get-pip.py ファイルを入手しましょう。

AWS CLI のアカウント設定

準備でダウンロードした「accessKeys.csv」ファイルを開いてください。
この情報を AWS CLI に登録します。

「accessKeys.csv」ファイルの例 (赤字部を使用します)

AWS_ACCESS_KEY_ID=AKIAIOSFODNN7EXAMPLE
AWS_SECRET_ACCESS_KEY=wJalrXUtnFEMI/K7MDENG/bPxRfiCYEXAMPLEKEY

$ aws configure
    AWS Access Key ID [None]: <your AWS_ACCESS_KEY_ID> (短いほう)
    AWS Secret Access Key [None]:<your AWS_SECRET_ACCESS_KEY> (長いほう)
    Default region name [None]:ap-northeast-1
    Default output format [None]:json

region と output について

  • region name – 使用する AWS リージョンです。今回は東京を設定していますが、ここから選択できます。
  • output format – コマンド実行結果の出力形式です。「text」等も使用できますが、個人的には 「json」形式をお勧めします。私は出力結果を python スクリプトで読み込んで実行結果の確認に使用しています。