Django環境の構築 for Win10 (with 仮想空間)


概要

まっさらなWindows10にDjangoをインストールする手順について書きます。

※なお、筆者の環境に構築した際の覚書きとなります。色々なインストール方法があるかと思われますので、これが全てではありません。

構築環境の前提条件

  • Windows10 (筆者の場合はProエディション)
  • Pythonは未だ入っていない

環境構築の方針

  • PowerShellを使うよ
  • venvで仮想空間にDjangoをインストール

Pythonのインストール

ダウンロードとインストール

はじめにPythonありき。

Windows10のPythonは公式のインストーラーをダウンロードして行うのがいいでしょう。
Anacondaには手を出さないでおきます。

Pythonのバージョンは3系を使います。

本記事の環境構築時の最新バージョンは3.7.4
下記サイトの下の方から自分の環境に合わせてダウンロードします。
https://www.python.org/downloads/windows/

64bit環境のインストーラーを選択しました。

ダウンロードしたものをインストールします。
このとき、筆者はPATHを通すオプションにチェックを付けました。
デフォルトではOFFになっていると思います。

インストールできたか確認

Windows10のPowerShellを立ち上げて、Pythonのバージョンを確認します。
Windowsはpython, pyどちらも使えます。pyは最新バージョンが指定されるようです。

PS C:\Users\AKI> python --version
Python 3.7.4

PS C:\Users\AKI\django_proj> py --version
Python 3.7.4

Django環境構築

本記事ではDjangoはPythonの仮想環境を利用して構築します。

仮想環境とは、仮想的に閉じた空間を作ることで、Pythonの色々なパッケージでごちゃごちゃパソコンを汚さないことに役立つものです。

この仮想環境の中でDjangoを動かします。

Django環境構築用のディレクトリを用意

PowerShellで自分の好きなところにディレクトリを作ります。
今回は自分のHOMEに作ります。
ディレクトリを作ったらその中に移動します。

PS C:\Users\AKI> mkdir django_proj
PS C:\Users\AKI> cd .\django_proj\
PS C:\Users\AKI\django_proj>

venvで仮想環境を用意

venvというもので仮想環境を構築します。

Python2系の時にはvirtualenvというものを使っていたようですが、3系ではvenvになりデフォルトでPyhonに入っています。

では、構築します。
ここでは仮想環境の名前を「env01」と名付けます。

PS C:\Users\AKI\django_proj> python -m venv env01
PS C:\Users\AKI\django_proj> ls

env01  <-このフォルダができる

そして、Scripitsフォルダの中にあるactivateを実行することで仮想環境の中に入ります。

PS C:\Users\AKI\django_proj> .\env01\Scripts\activate
(env01) PS C:\Users\AKI\django_proj>

Shellの先頭に(env01)と表示されました。

あなたは今仮想環境の中にいます。

ここでもPythonのバージョンを確認しましょう。

(env01) PS C:\Users\AKI\django_proj> python --version
Python 3.7.4

Djangoの導入

仮想環境の中でpipを使って導入します。

「pip」とはPythonのライブラリやらパッケージやらを管理するシステムです。
初心者がAnacondaを入れて適当にやった場合は、よくわからないままにパッケージがpipと干渉を起こしてローカル環境が混沌と化します。

はじめにpipの最新版にアップグレードしておきます。

(env01) PS C:\Users\AKI\django_proj> python -m pip install --upgrade pip

コマンドを入力してインストールします。

(env01) PS C:\Users\AKI\django_proj> pip install Django
.
.ここで色々ログが流れる
.
Successfully installed Django-2.2.3 pytz-2019.1 sqlparse-0.3.0

Djangoのバージョンを確認します。

(env01) PS C:\Users\AKI\django_proj> django-admin --version
2.2.3

ちなみに、ここでPoserShellをもう一つ立ち上げて、そこでDjangoのバージョンを確認してみましょう。

PS C:\Users\AKI> django-admin --version

そんなコマンドは無いと言われる。

仮想環境の中だけにDjangoが構築できました。

仮想環境を抜けるときは下記のようにコマンドを入力します。

(env01) PS C:\Users\AKI\django_proj> deactivate
PS C:\Users\AKI\django_proj>

現実に戻りました。

以上でDjangoの環境が構築できました。

次のステップはTutorialです。