数検1級 (3) 代数方程式
問題
次の方程式を解きなさい。
$$
x^4 - 4x^3 + x^2 - 3 = 0
$$
方程式を $f(x) = 0$ として($f(x)$ は多項式)、関数 $f$ にめぼしい値を代入してみてゼロになる点を探す。$f(a) = 0$ となる $a$ が見つかった場合、$f(x) = (x-a) g(x)$ の形に因数分解できて、今度は $g(x) = 0$ の解を探す問題になる。 適当な値を代入して、$f(a) < 0$ かつ $f(b) > 0$ となった場合、$f(x)$ が連続関数であるため、$a$ と $b$ の間に必ず1つの解が存在する。 4次式を、2次式の形を予測して2つに因数分解できることがある。 $f(x) = x^4 - 4x^3 + x^2 - 3$ とおく。適当な値を代入すると、$f(0) = -3$, $f(-1) = 3$ であるので、区間 $(-1, 0)$ に1つの解が存在する。$f(-\frac{1}{2}) = - \frac{35}{16}$, $f(-\frac{2}{3})=-\frac{95}{81}$ と、有理数解がなかなか見つからない。 そこで、2次式への因数分解を考える。定数項が $-3$ なので、 $$(x^2 + a x - 1)(x^2 + b x +3)\;\;\;\;\text{(1)}$$ (1) を展開すると、 $$ $f(x)$ との係数合わせにより、 1・3番目の式から $a=-1, b=-3$ を得るが、これは2番目の式に矛盾する。したがって (1) の形の分解はできない。 (2) を展開すると、 $$ $f(x)$ との係数合わせにより、 1・3番目の式から $a=-1, b=-3$ を得られ、これは2番目の式満たす。したがって、 $$ それぞれの2次方程式を解の公式で解き、 $$
知識
因数定理
解の予測
4次式を2次式の形を予測して因数分解(←NEW)
解答
と
$$(x^2 + a x + 1)(x^2 + b x -3)\;\;\;\;\text{(2)}$$
のパターンを検討する(成功する保証はない)。
x^4 + (a+b) x^3 + (ab+2) x^2 + (3a-b) x - 3
$$\begin{align}
a+b &= -4 \\
ab+2 &= 1 \\
3a-b &= 0
\end{align}
x^4 + (a+b) x^3 + (ab-2) x^2 + (b-3a) x - 3
$$\begin{align}
a+b &= -4 \\
ab-2 &= 1 \\
-3a+b &= 0
\end{align}
f(x) = (x^2-x+1)(x^2-3x-3) = 0
$$
x = \frac{1 \pm \sqrt{3}i}{2}, \frac{3 \pm \sqrt{21}}{2}
$$
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この問題について(数検1級 (3) 代数方程式), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/kota9/items/56cd6938f6784bb69b67著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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