私的Python学習手順


概要

ここでは、個人的にPythonを学ぶ上での学習手順を示します。これは、私が人にPythonを教えた時の学習手順です。
学習手順は以下の通りです。期間は大体2週間から1か月です。

  • 基本的なプログラミング文法は参考書を買い、その写経をする
  • クラスを用いてプログラムを作成する
  • GUI用ライブラリ:tkinterを用いて、デスクトップアプリを作成する

ここでの狙いは以下の通り。

  • 参考書の写経を通じて基本的な文法をしっかり覚える
  • デスクトップアプリの作成を通じて、オブジェクト指向(またはコンポーネント指向)の感覚を覚える
  • GUIであると出来ているかどうか見て分かりやすいので、モチベーションを上げやすくする

私が思うに、本当に基礎の基礎の所は本を読めば誰かに教わる必要なんてないと考えています(実際、私が初めてプログラミングした際は独学でした)。基本的には独学に近い状態で勉強してもらい、調べても分からないところを都度誰かに聞くといった方が良いと思います。

開発環境

開発環境はAnacondaを使用させます。初学者の場合、環境構築で躓くことが多いと思います。Anacondaの場合であればインストールすればとりあえず使用できますし、AnacondaにあるSpyderというIDE(統合開発環境ソフト)を使用すれば特別何も考えなくてもプログラミングできるので、私はAnacondaを使用させています。

基本的なプログラミング文法は参考書を買い、その写経をする

私は「やさしいPython」を用いて勉強することを推奨しています。基本的なことが分かりやすく説明されていますし、簡単な練習問題も章末にあるので、勉強しやすいです。

クラスを用いてプログラムを作成する

次にクラスを用いてプログラミングしてもらいます。Pythonの講座などでは、あまりオブジェクト指向的なコードが見受けられないイメージがあります。個人的に最低限クラスを用いることが出来なければ、業務上使えるレベルにならないと思っています。

また、可能であれば、以下のAPIを用いたプログラムを作成してみると面白いと思います。Pythonは時折サーバサイドで使用したりするので、HTTP通信程度は知識として持つために、使用すると良いと思います。

GUI用ライブラリ:tkinterを用いて、デスクトップアプリを作成する

最後に、2つめの項目で作成したプログラムを用いてデスクトップアプリを作成します。tkinterはPythonに標準で使用できるライブラリなので、初心者が躓きやすい環境構築の手間がなく、また見た目としても「出来上がっている感」があるので、モチベーションを上げやすいと思います。基本的にはgirdを多用するように作成します。私の頭の中では以下のような感じで組み立てていきます。

tk
├─frame1:ページ1用フレーム/自動で配置(pack)
|   ├─frame_component1:部品1/表的に配置(grid)
|   ├─frame_component2:部品2/表的に配置(grid)
├─frame2:ページ2用フレーム/自動で配置(pack)
    ├─frame_component3:部品3/表的に配置(grid)
    ├─frame_component4:部品4/表的に配置(grid)