文系出身!新卒1年目の私がAWS認定クラウドプラクティショナーに合格した体験記
新卒1年目ながら、AWS認定クラウドプラクティショナーに合格しました!文系出身のIT未経験でインフラ知識がほぼない状態から、合格までの勉強方法を体験記として綴ります。「段階的に参考書を読むこと」「毎日手をつけること」という学習ポイントを踏まえつつ、点と点を繋げて広げる勉強法と初学者ならではの気づきを記していきます。
0.プロフィール
- 大学では政治学を学び、PCはwordやPowerPointをさわる程度
- 渋谷に本社を置くSIerに勤める新卒1年目エンジニア
- アプリ開発の部署に所属し、Javaに奮闘する
- 1年間に、本を40冊読み映画を60本見る
1.サマリー
学習をはじめる前(2019年9月頃の状態)
- 開発系部署に本配属されるも環境構築に苦戦
- インフラの知識は新人研修で習ったのみ
- クラウドの知識・実務経験はなし
結果
AWS認定クラウドプラクティショナー 合格
2019年12月 727点
学習に使ったもの
- 参考書1冊
- udemyの問題集
学習期間・時間
- 2019年9月下旬から、2019年12月下旬まで
- 平日1時間、休日は5時間程度
2.合格までに行ったこと
2.1 作戦を考える(2019年9月下旬頃)
クラウドプラクティショナー受験のきっかけは「SAAは難しいから、まずはクラウドプラクティショナーからはじめたほうがいいよ」と先輩からアドバイスを頂いたからです。会社の新卒課題としてSAAが指定されており、その基礎固めとして取り組みました。
また、基礎から学びたいと思った理由は語彙不足にあります。議事録担当としてミーティングに参加しても、全く会話を聞き取ることができませんでした。役に立っている実感がありませんでした。そして、議事録をつくる作業に時間をかけすぎて、本来のタスクに十分時間を使えず、ちょっとミス、しました。その時、「話についていける一員になりたい!」と思ったので、語彙を増やすつもりでクラウドプラクティショナーを取り組みました。
AWSについて無知の状態からスタートだったので、まず、先人の知恵に頼りながら、学習の方法を考えることからはじめました。ただ、クラウドプラクティショナーの合格体験記は、既にAWSの経験がある方のものが多く、初学者のものが少なかったです。そこで、SAAの合格体験記を参考にしました。「参考書を読んでインプットする」「問題集を解いてアウトプットする」という王道を行くものが多かったので、基本に忠実に取り組むことにしました。さらに、詳細に体験記を見比べると「参考書や問題集を『複数』取り組んでいる」という共通点を発見しました。
このような情報収集と、難易度や基礎固めという目的を踏まえて、クラウドプラクティショナーは「1つ」、SAAは「複数」の参考書や問題集を取り組むことにしました。
また、インフラ系の概念や用語を理解するのに苦戦すると思ったので、期間は長めに設定しました。「12月までにクラウドプラクティショナーを受験すること」、「2月までにSAAを受験すること」を決めました。
さらに、「毎日、AWSの何かしらに手を付ける」ということも決めました。「忙しい」「眠い」「モチベーションが下がる」など、不安要素はいつも付きまといます。一度止まると、再開するのが難しくなるので、「参考書を1行読む」など眠い時、忙しい時でもを続けられるマイルールを設定しました。続けることは知識をつけるだけではなく、自信をつけることにもつながります。試験前の精神安定のためにも、「自信」は必要です!
2.2 参考書を読んでみる(2019年9月下旬頃)
こちらの参考書を活用しました。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー
目次
第1章 AWS認定資格
第2章 AWSクラウドの概念
第3章 AWSのセキュリティ
第4章 AWSのテクノロジー
第5章 コンピューティングサービス
第6章 ストレージサービス
第7章 ネットワークサービス
第8章 データベースサービス
第9章 管理サービス
第10章 請求と料金
AWS公式のblackbeltより、取り掛かりやすかった印象です。クラウド特徴や利点の解説もあり、導入の部分から頼りになりました。各節や章のおわりにある「重要ポイント」や「本章のまとめ」がとてもありがたかったです。細かい説明をとばして、ポイントだけを追うようにも読むことができる参考書でした。
参考書は段階的に通読することを意識しました。「原理・原則をとらえるようにざっくり読む」→「データベース、ストレージなど各サービスをおおまかなイメージでつかむ」→「RDS、DynamoDBなど各特定のサービスの特徴や違いを捉える」という順番で3回は通読しました。毎日1時間程度の学習時間に読んでいました。
「原理・原則をとらえるようにざっくり読む」の段階では、先述したように細かい説明は飛ばしながら、ポイントを重点的に読みました。この時点では、「Design For Failureという考えが大事そう」、「EC2やVPCというものがあるらしい」くらいの理解でした。
次に、「データベース、ストレージなど各サービスをおおまかなイメージでつかむ」の段階では、「コンピューティングサービスにはEC2やELBなどがあって、○○ができる」ということが把握できるまで読みました。また、反対に「S3はストレージサービスである」といえるように、サービスがどの分野に含まれるのかも意識して読みました。
「RDS、DynamoDBなど各特定のサービスの特徴や違いを捉える」の段階が一番苦しかったです。AWS CloudTrailとAWS CloudWatch、Trusted Advisorなど、「概念はなんとなくわかるけど、問題に出されたら迷いそう」という状態に陥ったのです。(実際の試験で、この予想通りのことが頻繁に起きたのですが…笑)インプットだけでは定着しないと悟ったので、問題演習もはじめました。「違いを捉える読み方」と「問題演習」で、インプットとアウトプットの両方で知識の定着を図りました。
2.3 問題集を解く(11月初旬)
クラウドプラクティショナーの問題演習ではUdemyの問題をこなしました。
この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)
応用レベルの問題は実際の試験より、難易度は高いと思います。65問×7回の問題集で、テスト後は各分野ごとに正答率が表示されることも魅力の一つです。各問題に対する解説も充実しているので、おすすめです。問題文も本番と似た傾向であり、公式問題が少ないクラウドプラクティショナーの勉強には最適でした。
毎日1時間程度の時間を設けて、問題を10~20問解く様に心掛けました。週末には、模擬問題1回分の65問を解いていました。基本的には、7回の模擬問題を何度も解いていきました。知識を定着させるべく、まず、最初4回分を何度も解き直し、その後、後半3回以降の問題も織り交ぜていました。注意したのは、覚えてしまった正解の選択肢を安易に選ばないことです。選択肢の暗記は本番では通用しないからです。正解の選択肢を覚えてしまったときは、選ぶプロセスが正しいかということを確認してから、選ぶようにしていました。
また、問題を解くことよりも、解説を読んだり、上記の参考書で調べたりすることに注力しました。時間の割合としては、2対3くらいだったと思います。ここで役に立ったのは「段階的に読む」の2段階目でした。
また、反対に「S3はストレージサービスである」といえるように、サービスがどの分野に含まれるのかも意識して読みました。
問題を解くときに、どのカテゴリーに含まれるサービスかを知っているだけで、選択肢を消去することができました。データベースを問われている問題の選択肢に、ストレージサービスがあったらすぐに違うと判断できたのです。大枠から理解を試みる読み方のメリットだと感じました。そして、参考書で調べるときに、どこに書かれているのか見当がつきやすくなりました。このように、参考書を読んだときの知識と問題を解くときの知識が少しずつ繋がっていきました。
問題演習を始めた当初は3割くらいの正答率でした。選択肢を2つか3つまで絞ることはできるけれども、正解ができないという日々が続いたのですが、知識が繋がっていく実感があったあたりから、急に正答率があがりました。
1か月ほど続けたあとには、5割→6割と正答率は伸びていき、12月下旬には基礎レベルの問題で8~9割はとれるようになり、受験の日を迎えました。
2.4 本番に挑む(2019年12月下旬)
基礎レベルといわれるクラウドプラクティショナーでしたが、受験したときは緊張しました。一通り解いたときには時間が30分ほど余り、見直しに時間をかけることができました。ただ、知識があいまいで決めきれない問題もあり、「たくさん練習問題解いたのに~」と悔しかった問題もありました。
また、参考書や問題集で見たことのない言葉がいくつかありました。問題文に初見の言葉ができきたら前後の文章から類推する、選択肢の中にでてきたら消去法で1つに絞るように問題を解きました。知らない言葉が多数出ることも想定して逃げ方も知っていると、合格に近づけると思いました。
問題を解き終わり、アンケートに答えると合否が表示されます。「合格」と表示されたときは「ん~~~~、イェイ!!!!!」という感じでした。(伝わりますか?笑)
3.まとめ
合格まで3か月ほどかかってしまったのですが、無事に、ギリギリで、合格できました。振り返ると、クラウドの利点やAWSの基礎的な部分を一通り触ることができました。合格のポイントは「続ける」ことだったと思います。理解不足の知識はすぐ忘れます。知識を更新するには続けることが近道であり、これを学習の作戦に取り入れたこその結果だと感じています。
調べて、やってみる。
システムエンジニアとして、大事なことだと思います。ただ勉強して資格を取ったのではなく、気づきの多い3か月になりました。
12月下旬ごろには、クラウド系の会話にも少しはついていけるようになりました。業務の中で、学習の成果が感じられました。わかることが広がりました。また、「合格しました」と同じプロジェクトの方に報告した時に「よかったね!」「おめでとう!」と言ってもらえたこともうれしかったです。
この後、SAAにも挑戦し合格しました。SAAの合格体験記も準備しているので、そちらも読んで頂ければ幸いです。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
追記
SAAの体験記も書きました。
新卒1年目に合格!インフラ実務未経験でAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトに合格した体験記
https://qiita.com/aki_number16/items/0b93027fe39e083c815c
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この問題について(文系出身!新卒1年目の私がAWS認定クラウドプラクティショナーに合格した体験記), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/aki_number16/items/8ab86ff69200e45cd1bf著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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