トレイリングスラッシュの有無とディレクトリについて


トレイリングスラッシュって?

URL末尾の/のことです。通常あまり気にかかける必要はありませんが、場合によっては
サイトの挙動に影響が出ることがあります。
正しく理解した上で運用することが望ましいでしょう。

トレイリングスラッシュの有無について

例えば、以下のようなURLがあったとします。
http://sample.com/test
http://sample.com/test/

①の場合、「sample.comというディレクトリにあるtestというファイル(ドキュメント)をリクエストする」という意味になります。testと名前のついたHTMLや画像、スクリプトなどの何らかのリソースを要求します。この結果、testというファイルが存在しない場合には404エラーが発生することになります。
しかし、実際にはそうはならないケースがほとんどです。
一般的には末尾に/を付けて301リダイレクトされ、②のときと同じ結果となるためです。

②の場合、「sample.comというディレクトリにあるtestというディレクトリをリクエストする」という意味になります。この場合、testというディレクトリにある決まったファイル(index.htmlが一般的)を表示する形になります。

ファイルとは?

コンピュータ上の情報は意味のある単位でデータとして記録・管理されています。この単位のことを「ファイル」と呼びます。Wikipediaによれば、1952年、パンチカード(厚手の紙に穴を開けて位置や有無でデータを記録する記録媒体)に格納された情報を指した言葉と記述されています。

以下Wikiより引用
初期のころは格納されている中身の情報よりも、装置自体をファイルと呼ぶことが多かった。例えば、IBM 350 のディスク装置は「ディスクファイル」と呼ばれていた。

1962年のCTSSではファイルシステム機能があり、1つの補助記憶装置上に複数の「ファイル」が存在するという形態が登場した。これが現代的な意味でのファイルの始まりである。CTSSではファイル名が2つの部分で構成されていた。1つはユーザーが読めるプライマリ名で、セカンダリ名はファイルの種類を表していた。このようなファイル名の構成方法は Microsoft Windows などの現代のオペレーティングシステムにも受け継がれている。

古い用法(情報を格納するものを「ファイル」と呼ぶ使い方)はほとんど見られなくなったが、例えばレジスタの集まりをレジスタファイルと呼ぶのは古い用法の名残である。

ディレクトリとは?

「ファイルをグループ化するための特殊なファイル」とWikipedeiaでは紹介されています。
複数のファイルを格納し、ファイルを分類・整理することができる保管場所(入れ物)と捉えるのがわかりやすそうです。Mac OSでは「フォルダ」と呼ばれます。

Unixでは最上位にルートディレクトリがあり、全てはそこにマウント(接木)されるモデルとなっています。一方で、MS-DOSおよびWindowsでは、最上位は「ドライブ」であり、そこに各々のメディアのルートディレクトリがあり、ツリーがあるモデルとなっています。

おわりに

大体の場合問題ないとは言え、URLを記述する際は一貫させるべきです。(ありが良いとされています。)リダイレクトを挟む分だけ多少表示速度が落ちます。
また、/がなかった場合に301リダイレクトを設定されるか調べておきましょう。
リダイレクトが使えない時はrel=”canonical”タグを設定するなどの対策が必要です。

なんとなく捉えていた方も多いかもしれませんが、(自分もそうでした)調べてみると使い分けは
大事だと気づかされます。バンチカードなど、昔の技術やコンピュータの起源について詳しく調べてみるのも面白そうです。

参考:
海外SEO情報ブログ URLの最後に付ける「トレイリング スラッシュ」ありなしの違いはSEOに影響するのか?
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典 トレイリングスラッシュ
Apacheドキュメント
ファイルとディレクトリの概念
ファイル (コンピュータ)Wikipedia
ディレクトリWikipedia