WindowsはなぜCドライブに入っているのか


はじめに

昔話です。

なぜAやBではなくCドライブなのか

Windowsのドライブは必ずCドライブから始まるのはなぜか。追加のディスクやUSBメモリはEやFになったりしますが、なぜ始まりがCなのか。

答え:先にAとBがあったから

昔のパソコンにはフロッピーディスクという1MBくらいの磁気ディスクを差し込むスロットが2つついており、これらがAドライブとBドライブと呼ばれておりました。Aドライブは起動ディスクやOS用、Bドライブはデータ用といった感じで使われていました。時はPC-9801シリーズの全盛期でした。

そんなある日、大容量で高速なハードディスクなるものが普及し始めると、データを格納するための拡張領域として利用することが一般的になっていきました。しかし初めの頃のハードディスクは非常にデリケートで、ちょっとした振動でデータが壊れてしまいます。そこでメインはフロッピーのA,Bドライブで、ハードディスクはおまけのCドライブという下積み時代が始まります。

時代が流れてハードディスクが安定してくるとOSもデータもCドライブのハードディスク受け持つことが多くなってきます。そうなると遅くて容量の小さいフロッピーの用途は、データの持ち運びや市販ソフトの流通など、役割がどんどん縮小していきます。

そんなころ、CDやDVDという大容量で高速な光学デバイスが登場、Dドライブという新たな立場で台頭します。さらにはUSBという接続方式が登場することにより、パソコンには好きな時に好きなデバイスをつなぐことができるようになるのです。こうして役割を完全に失ったフロッピーは静かに時代から消えていくのでした。AドライブとBドライブは永久欠番となり、CドライブはWindowsのメインドライブとして今に至ります。

MS-DOS
C:\>dir  

おわりに

書きながら思い出したことですが、2000年頃の話でMACユーザーからこの「ドライブ」とかいう仕組みはダサいとよく言われました。しかしここまでくると逆にオシャレになってくるので継続は力だと感じます。Windowsがある限りCドライブは永久に不滅です!