Alexaでお金を稼ぐことはできるのか


スマートスピーカーといわれる、音声操作に対応したデバイスがここ数年話題になっている。

この記事では、Amazonが提供しているAmazon Alexaについて、
マネタイズができるのか、ということを調査してみた。

※この記事の情報は、12月2017年ころのものを参考にしています。

Alexaとは

Amazon EchoやAmazon Echo Dot,Amazon Echo Show,また他のサードパーティのAlexaが使えるデバイスの中核となえる音声サービスのことです。

よりパーソナライズされた操作性を実現するにあたって、Alexa Skills Kit(ASK)Alexa Voice Serviceが存在します。

Alexa Skills Kit(ASK)とは

設計者や開発者、企業は、ASKを使って魅力的なスキルを開発し、数多くのユーザーにアピールすることができる。セルフサービスの一連のAPI、ツール、ドキュメント、コードサンプルなどが無料で公開されている。
それらを利用してスキルを作り出すことができます。

Alexa Voice Service(AVS)

マイクとスピーカーを搭載したインターネットに接続するあらゆる端末にAVSを使用して音声制御機構を追加できます。

スキルとは

スキルには主に4つのタイプに分類できます。

  • スマートホームスキル
    自宅の家電などをAlexaに学ばせることで、ユーザーの生活にハンズフリーの操作性を実現します。

  • カスタムスキル
    既存のサービスやアイディアを基に独自の対話モデルを構築し、様座な場面で活用できます。

  • ゲームとトリビアのスキル
    インタラクティブなアドベンチャーゲーム、トリビアスキルで仮想現実の世界を提供できます。

  • フラッシュブリーフィングスキル
    事前に録音されたオーディオクリップなどによって、最新のコンテンツをユーザーに届けることができます。

このようなスキルを開発して、企業はサービスを提供したり、様々な情報を音声で提供したりする。また、このスキルはプログラミングの知識があれば誰でも開発ができるようになっている。

そして、まだ日本国内ではリリースされていないが、スキルの開発で報酬を得るということもできるようになるらしい。
その他、企業目線で音声でどういったことが収益につながるか、以下にメモってみる。

Alexa Developer Rewards

Alexa Developer Rewardsとは、Alexa Skillの報酬プログラムのこと。
Amazonが以下のカテゴリで最も高いカスタマーエンゲージメントを獲得できたスキルに対し、
毎月報酬を支払うというものである。

  • Education & Reference
  • Food & Drink
  • Games, Trivia & Accessories
  • Health & Fitness
  • Lifestyle
  • Music & Audio
  • Productivity

カスタマーエンゲージメントの詳細は提示されていないが、スキルの使用者数や使用時間、
レーティングなどから総合的に判断されるのではないかということ。
現在対象としている国は、アメリカやイギリス、ドイツのみ。

Skill内、追加コンテンツ販売

販売方式は買い切り、サブスクリプションが可能。

: クイズ番組のスキル
$1.99を毎月払うことで、毎日提供されるクイズの数が2倍に。
よくよくはAmazon Primeに対してのディスカウント設定も可能だとか。

既存のビジネスとの連携

すでにあるビジネス、サービスとアカウントリンクなどによって連携し収益化することが考えられる。
※アカウントリンクとは、Alexaに設定されているユーザーと、スキルのシステムのユーザーアカウントを結びつけること。

Amazon Pay

Amazon Skill内での支払いにAmazon Payが使用できるようになった。
勿論、Amazonアカウントのみでの支払い。Alexaと連携すれば音声での買い物も楽になりそう。
※こちらも日本はまだ

広告事業について

広告事業については、まだ本国アメリカでも公にされていない。
15〜45秒で商品に紹介をユーザーの購買履歴をもとにして(勿論音声で)行うのではないかと思われる。
広告といえど、ささやかに提案するような言い回しになるらしい。笑

※02.10.2018に記事がでました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kokuboshigenobu/20180210-00081480/

スキルの受託

ASKやAVSが提供されているので、開発者はスムーズに開発を始められる。
とくにAlexaを利用する業界が絞られているわけではないので、きちんと台本やら発話のサンプルを
用意しておけば開発で困ることはないだろう。
経験としておすすめは、Node.jsで開発することかな〜

(おまけ) Alexa for Business

Alexaを使って、ビオジネス及び組織の仕事場で業務の効率化をはかること、ユーザーやスキルの一元管理をするためのAmazonが提供しているサービス。
料金
共有デバイス: 7USD/デバイス
登録されたユーザー: 3USD/ユーザー
※2018.1.4現在バージニア北部リージョンで使用可能

例えば以下のようなことができます。

  • 会議室からミーティングに参加
    Alexaは、ビデオ会議装置の電源をつけ、電話会議用電話番号にダイヤルしミーティングを開始。

  • 空いている会議室を探したり、用品のオーダー、来客の応対など。

  • カレンダーをチェックし、ミーティングの手助け、ToDoリストを管理したりリマインダーをセットできる。

簡単にいうと、企業向けで、来客してきたお客様の対応とか、
(今でも受付で電話するところがおおいかな? でも、一人で受付で「アレクサ!」とか言えるのか?w)
家にいてもどこにいてもAlexaがあればミーティングに参加(社畜フラグww)できたり、
音声で開いている会議室とか確認予約できるようです。

まとめ

  • ユーザーに好まれる優良スキルを開発すること
  • 既存ビジネスとの連携をして売り上げる(既存ビジネスに課金コンテンツがあれば)
  • 高単価で受託をたくさんこなす(デプロイや開発環境効率化をまず整えたほうが良いかも〜)
  • Skill内追加コンテンツが日本に導入されるまで待って、Skill内課金で売り上げる

サクッとしたメモでした。