LINEbotを使った文化祭大賞投票システムについて
はじめに
僕が通っている高校の文化祭では一番良かった出展を決める投票があります.
今までは紙の投票用紙に投票番号を書いてもらう形で投票を行っていましたが,3000票超の票を集計する手間や,絶対に集計ミスあるだろうという問題があり,今年からスマホを使った投票システムを作ろうという事になりました.
今回はそれを自分の備忘録的な意味も込めて記事にしたいと思います.
なんでLINEbotでやろうと思ったの?
アプリはユーザーが使用するハードルが高い
Wi-Fi環境下でしかインストールしたくない,そもそもアプリインストールってどうやるの?,あんしんフィルターェ...などなど
LINEbotはユーザーが利用するハードルがめちゃめちゃ低い
アプリは上記の理由で難しい.それならWeb投票で良いんじゃないかと思う人もいるだろうが,Web投票はフロントエンドを作るのめんどくさいし,セキュリティの面もちょっと心配.
でも,LINEbotならユーザーが利用するハードルが極めて低い.QRコードを読み取って追加するだけでサービスを利用開始できる.その上,フロントエンドを丸投げできるからそもそも開発が楽だし,セキュリティに関してもあまり考えずに開発ができる(署名検証とかはしなくちゃいけないけど)
実際にやってみて
上手くいった点
・見込み通り集計の手間が減った
以上!!!!!
大失敗とまではいきませんでしたが,僕の見込みが甘かったですね...
失敗の理由は以下の通りです.
上手くいかなかった点
・友達追加時あいさつに投票方法を載せるのを忘れてしまい,追加したのに投票できなかった人が400人ほどいた
そこそこ致命的なミス.
コードに関しては当日まで最終チェックをしていたが,友達追加時あいさつなどのLINE@MANAGERで設定する項目に関してのチェックを忘れていた...
・生徒による組織票が目立った
・「投票番号〇〇番に投票してください!」というような文言と共に,QRコードをTwitterなどで拡散する生徒がいた.
以上の二つに関しては,生徒からの投票だけを防ぐことはできないので,来年はbeaconをグラウンド等に設置してその範囲内でしか投票出来ないようにするなどで対処する事もできるが...(詳しくは後述で)
・想定より追加数が少なかった
これも詳しくは後述で
想定より追加数が少なかったのはなぜか?
・スマホを取り出してQRコードを読み取って追加して投票う番号を送信するより,紙に投票番号を書いて投票する方がはるかに楽
テクノロジーが先行してしまい,効率化や利便性向上という本来の目的を見失っていた
・来場者は主に小学生(受験生)や保護者(4,50代)のため,LINEを使っていない人や,そもそもスマホを持っていない人がいた
ターゲットユーザーに対して適切なツールを選択できなかった.
先ほどbeaconを使うということを書いたが,beaconを使うにはLINEの設定から利用規約に同意して位置情報をオンにしないといけない.URLスキームを使えば多少は簡単になるだうが,そもそも投票アカウントを追加することすらめんどくさがる人たちにそれが出来るとは思えない.
・友達追加をするとLINEの情報を抜き取られるのではないかと危惧する人がいた
パンフレットには取得する情報やその管理について明記したが,それを読まない人が大半だし,読んでもやはり怖いという人はいた.
結局何が言いたいの?
LINEをやっていない人や,そもそもスマホを持っていない人,情報リテラシーがとても低い人(小学生など)がたくさん来る中で来場者の端末を使うのは非常に困難です.
さらに,ユーザーが日常的に使うサービスなら別ですが,一度しか使わないようなサービスにアプリやLINEbotを使うのは少しナンセンスな気がしました.(尚半年前の自分)
結局,こちらでタブレットを用意し,それを使って投票してもらうのが一番良いのではないかと思います.
ただ,ステージイベントの時間通知や席の予約など,LINEbotを使えばもっと便利に出来るんじゃないかなーと思うこともたくさんあります.来年はもっと上手くLINEbotを使っていけたら良いなーと思います!
少し特殊なケースなので参考になったかどうかわかりませんが,僕の失敗が誰かの役に立ってくれれば嬉しいです!
そのうち技術解説についても書くかも...
おまけ
Twitter:https://twitter.com/unix_yuto
Author And Source
この問題について(LINEbotを使った文化祭大賞投票システムについて), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/shinbunbun_/items/af55e35888c441a5b878著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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