Ethereum の各種テストネット比較


まえがき

Ethereum のテストネットは現在 Ropsten, Kovan, Rinkeby の3種類が用意されていますが
それぞれの比較を行います

Ropsten

長所:
PoW(Proof of Work)を使用しているため本番環境に近い
geth と parity の両方が使用可能
ETHの採掘が可能。または Faucet により送付も可能
短所:
攻撃を受けており、安定性が低め

Kovan

長所:
PoA(Proof of Authority)を採用しているため比較的安定
ブロック生成時間が4秒と短め
短所:
parity のみのサポートとなっている
PoA を使用しているため、本番環境を完全には再現していない
ETH の採掘は不可(Faucet より送付してもらう必要がある)

Rinkeby

長所:
PoA(Proof of Authority)を採用しているため比較的安定
短所:
geth のみのサポートとなっている
PoA を使用しているため、本番環境を完全には再現していない
ETH の採掘は不可(Faucet より送付してもらう必要がある)

まとめ

軽量なテスト環境が必要で parity を使用している場合は Kovan、geth を使用している場合は Rinkeby
PoW や採掘可能な環境が必要な場合は Ropsten を使うのがよさそう?