JSTQB ADVANCED LEVEL テストマネージャ試験概要はこちらを参照

1.テストプロセス

1.3 テスト分析

テスト分析は、テスト設計成果物の作成を推進する為、
 * 並列的
 * 総合的
 * 反復的
な活動として実装でき、
「何を」テストするかをテスト条件の形式で定義する活動

• テスト条件を識別可能とする要素

  • テストベース
  • テスト目的
    • 他のプロジェクトの基準も含む
    • ステークホルダの基準も含む
  • プロダクトリスク

• テスト条件の詳細度合いを決定する際、考慮する要因

  • テストレベル
  • テストベースの詳細度と品質
  • システムまたはソフトウェアの複雑性
  • プロジェクトリスクとプロダクトリスク
  • テストベース、テスト内容、およびテスト方法間の関係
  • 使用するソフトウェアの開発サイクル
  • テスト設計およびその他のテスト成果物に関する、詳細度、および文書化レベル
  • テストアナリストのスキルと知識
  • テストプロセスおよび組織自体の成熟度（成熟度が高いほど、高い詳細度合いが必要となることもあれば、低い詳細度合いが可能になることもあることに注意）
  • コンサルテーションのために他のプロジェクトステークホルダを利用できる可能性

• 詳細にテスト条件を指定する場合のメリットとデメリット
  • メリット
    • テスト成果物を柔軟にテストベース、目的と関連付けでき、テストモニタリング、コントロールがしやすくなる　
    • プロジェクトの早期に実行することで欠陥の防止に貢献する
    • テスト成果物をステークホルダが理解できる用語で説明できる
    • 他のテスト / 開発活動に影響を与え、活動を導くのに役立つ
    • テスト設計、実装、実行において詳細な測定と対象を効率よく網羅し、より最適化した成果物を生成する
    • あるテストレベルにおける、より明確な水平トレーサビリティの為のベースを提供できる
      • 特に効果をあげる例
        • 開発ライフサイクル、コストや時間の制約、その他の要因でチェックリストなどの簡易な方式でテストしている場合
        • 公式な要件、または開発成果物がテストベースとして使用できない場合
        • プロジェクトが大規模、複雑、高リスクで単純にテストケースを開発成果物に関連付けることが難しい場合
  • デメリット
    • 時間がかかる
    • 環境が変わった場合、保守性を維持するのが困難な場合がある
    • チーム全体で形式化のレベルを定義し、実装する必要がある

記事内用語解説

プロジェクトリスク

プロジェクトを遂行する際に影響するリスク。
例えば
ヒト、モノ、カネの影響によりプロジェクトがプロジェクト計画やテスト計画通りに遂行できない。。とか

プロダクトリスク

ソフトウェアやシステムで失敗する可能性のある領域(次に起きる事象が意に沿わなかったり、危険を引き起こしたりする可能性)