JSTQB Advanced Level テストマネージャ学習vol.16


JSTQB ADVANCED LEVEL テストマネージャ試験概要はこちらを参照

2.テストマネジメント

2.7 テストビジネスバリュー


過剰なテストは、遅延やコストがかかってしまう可能性があるので優れたビジネスバリューを提供しない。
過少なテストは、多くの欠陥をユーザに提供してしまう可能性があるので優れたビジネスバリューを提供しない。
最適なテストはこれら2つの間に存在する

テストは定量的と定性的の両面において価値をもたらす

  • 定量的価値:リリース前に予防・修正する欠陥の検出。リリース前に判明する欠陥の検出(修正してないが回避策と1共に文書化されている)。リスク軽減、情報提供など
  • 定性的価値:品質による評判の向上、予定を立てやすいリリース。確信度合いの向上。法律上の免責。システムが果たすべき使命が台無しになるリスク。生命損失のリスク軽減など

テストの定量的価値・効率性を測定する方法

品質コスト(不良品質コスト)

  • 予防コスト:例えば保守性が良く、セキュリティを強化したコードを記述するような開発者へのトレーニング
  • 評価コスト:例えばテストケースの記述、テスト環境の構成、要件のレビュー
  • 内部失敗コスト:例えば提供前のテストまたはレビュー期間中に検出した欠陥の修正
  • 外部失敗コスト:例えば顧客に提供した欠陥ソフトウェアに関連するサポートコスト

評価コストと内部失敗コストの合計は、外部失敗コストを十分下回っている(これがテストに優れた価値をもたらしている)

2.8 分散テスト、アウトソーステスト、およびインソーステスト

  • 分散テスト = 複数の地域でテスト活動が行われる
  • アウトソーステスト = 同じ企業の従業員でなく、プロジェクトチームと同じ地域にいない人達によってテストを実行する
  • インソーステスト = プロジェクトチームと同じ地域に存在するが同僚の従業員でない人々によって実行する

上記全てに取り決めておくもの
- コミュニケーションチャンネル
- 使命
- 業務
- 提出物


地域、時間帯、文化、言語の違いがコミュニケーションの問題と、期待との差異に夜問題を引き起こし安くすることに注意する。
つまり、テスト活動の全てにおいて、プロジェクトチーム全体の力で、それぞれのテストチームが組織、文化、言語、地理的な境界を超えて役割を正しく果たすという信用を勝ち取り維持することが極めて重要である

2.8 業界標準適用のマネジメント


国際標準には、ISOとIEEEの2つの主要な作成団体がある

ソフトウェア担当者にとって有用なISO

  • ISO1028(ISO25000に改訂中)
  • ISO12207
  • ISO15504

ソフトウェア担当者にとって有用なIEEE

  • IEEE829
  • IEEE1028

英国の国内標準

  • BS7925-2

米国連邦航空局の標準

  • DO-178B

米国食品医薬品局

  • Title 21 CFR Part 82

記事内用語解説

CMMI® ソフトウェアプロセス改善フレームワーク

検証と妥当性確認の 2 つのキープロ セスエリアがあり、これらは、テストのレベル(それぞれシステムテストと受け入れテスト)として解釈されることがあ る。また、テスト戦略を記述した部分もあり、分析的な要件ベースドテストをテスト戦略の一部として包含すること を要求している。

PMI の PMBOK、PRINCE2®

北米とヨーロッパで一般的に使用しているプロジェクトマネジメントフレームワーク

ITIL®

IT グループが、自分の所属する組織に価値あるサービスを確実に提供できるようにするフレームワーク