JSTQB Advanced Level テストマネージャ学習vol.18


JSTQB ADVANCED LEVEL テストマネージャ試験概要はこちらを参照

4.欠陥マネジメント

4.1 イントロダクション


欠陥の効率的なマネジメントによって収集する情報は、
テストマネージャ、プロジェクトステークホルダが開発ライフサイクル全体でプロジェクトの状態を把握するのに役立つ。
テストマネージャは欠陥ライフサイクルとこれを使用してテストプロセス、
開発プロセスの両方をモニタリング・コントロールする方法を理解し、
重要なデータについて精通し、プロセスと選択した欠陥マネジメントツールの両方の適切な使用を提唱する必要がある。

4.2 欠陥ライフサイクルとソフトウェア開発ライフサイクル


欠陥は開発ライフサイクル、成果物のいずれの場所にも混入する可能性がある。
このため、各フェーズで潜在的な欠陥を検出および除去するための活動を含める必要がある

4.2.1 欠陥ワークフローと状態

欠陥に対してテストチームが行うべき活動

  1. 初期状態
    • 欠陥を解決する人が再現できるように必要な情報を収集する
  2. 返却状態
    • レポート受取人がレポートを拒否したか、テスト担当者へさらなる情報を依頼している
  3. 確認テスト状態
    • 確認テストを実行している状態

4.2.2 無効および重複した欠陥レポートのマネジメント


不正が、欠陥ではなく、テスト環境、テストデータ、テストウェアの他の要素、
またはテスト担当者自身の誤解により発生することがある。
欠陥と関連しないことが判明した場合、キャンセルするかクローズする

4.2.3 クロスファンクショナルな欠陥マネジメント


クロスファンクショナルなチームは、一般的に、特定のプロジェクトでレポートされた欠陥のマネジメントを担当する。
テストマネージャに加えて、欠陥マネジメント(または欠陥選別)委員会の参加者は、
通常、開発中 のソフトウェアに利害関係を持つ開発者、
プロジェクトマネージャ、プロダクトマネージャ、およびその他のステークホルダを含む。

欠陥マネジメント委員会で決定/検討する事項

  • 欠陥レポートが有効な欠陥を示しているかどうか
  • 解決するべきか
  • 延期するべきか
  • 欠陥を解決する場合 / しない場合のメリット、リスク、コスト
  • 欠陥を解決する場合の優先度

記事内用語解説

偽陰性結果 (FALSE-pass result)

テスト対象に存在する欠陥を識別できなかったテスト結果。