JSTQB Advanced Level テストマネージャ学習vol.20
JSTQB ADVANCED LEVEL テストマネージャ試験概要はこちらを参照
5. テストプロセスの改善
5.2 テスト改善プロセス
テスト改善モデル
- テスト成熟度モデル結合(TMMi®)
- 体系的テストと評価プロセス(STEP)
- クリティカルテストプロセス(CTP)
- TPI Next
5.2.1 プロセス改善の紹介
誤りから学習することで、組織がソフトウェアの開発と
テストで使用しているプロセスを改善できる
プロセスモデルでは組織のプロセスの成熟度を測定し改善を開始する。
アセスメントの結果に基づいて組織のプロセスを改善するためのフレームワークを提供する。
5.2.2 プロセス改善のタイプ
プロセス改善モデルはプロセス参照モデルとコンテンツ参照モデルのタイプがある
- プロセス参照モデル: アセスメントの一部として成熟度の測定指標を提供しており、モデルと比較して組織の能力を評価したり、フレームワーク内で組織を評価したりするために利用する。またプロセスを改善するためのロードマップも提供する
- コンテンツ参照モデルは,プロセスを改善するための組織的な機会におけるビジネス指向の評価を提供し、例えば、目的思考の測定指標を使用して業界平均に対するベンチマークを行うために利用する。この評価はプロセスを改善するためのロードマップを作成するために使用できる
5.3 テストプロセスの改善
プロセス改善を推進するステップ IDEALモデル(IDEAL96)
- 改善プロセスの開始
- プロセス改善の目的、目標、対象範囲、適用範囲にてういて合意がなされる。プロセス改善モデルの選択(CTP, STEP, TMMi, TPI Next...etc)か内部で開発。また合格基準、測定する方法を決定
- 現状の状況の診断
- 合意したアセスメントのアプローチを用いて、テストアセスメントレポートを作成。現在認められているテストにおける慣例と見込めるプロセス改善項目のリストを含む
- テストプロセス改善計画の確率
- プロセス改善項目リストは優先度順に並べる。投資効果、リスク、組織戦略との整合性、測定可能な定量的または定性的な利点により優先度を設定し、改善を実行する計画を作成
- 改善を推奨する活動
- 定義が終わったらプロセス改善を展開する。このとき必要なトレーニング、メンタリング、プロセスのガイドなどを導入することができ、最終的にはこれらをすべて展開する
- 改善プログラムの学習
- プロセス改善をすべて展開したら、改善の前に合意した利点やなどについて確認する。プロセス改善活動の合格基準に合致してることも重要になる
5.4 TMMiによるテストプロセス改善
テスト成熟度モデル統合(TMMi)はCMMIを補間するもので、5つの成熟度レベルで構成している。組織が次のレベルに進むには目標の85%を満たしていなければならない
TMMiの成熟度レベル
- レベル1 : 初期
- 初期レベルは公式な文書、体系的なテストプロセスがない状態を表す。
- レベル2 : 管理された
- テストプロセスはデバッグから明確に分離されている。テストポリシーおよび目標の設定、基本的なテストプロセスの導入、基本的なテスト技法および手法の活用を行うことで達成される
- レベル3 : 定義された
- テストプロセスをソフトウェア開発ライフサイクルに統合し、標準ドキュメント、進め方、手法を公式なものとして文書化したとき達成できる。この場合レビューを実行し、ソフトウェアテストは明確にコントロールとモニタリングが可能な活動として機能しなければならない
- レベル4 : 測定された
- 定義したテストプロセスを組織レベルで効率的に測定およびマネジメントでき、特定のプロジェクトで効率的に適合できた場合に達成される
- レベル5 : 最適化された
- テストプロセスの成熟度の最終レベルを表す。テストプロセスのアウトプットを使い欠陥を予防するのを手助けし、確立したプロセスをより最適化していくことに商店を当てた状態である
5.5 TPI Next によるプロセスの改善
TPI Nextモデルは16おキーエリアを定義し、各キーエリアはテスト戦略、メトリクス、テストツール、テスト環境などテストプロセス特定の側面をカバーする
4つの成熟度レベルを定義
- 初期
- 制御された
- 効率的な
- 最低化している
評価の為にチェックポイントを定義。
全てのキーエリアをカバーする成熟度マトリクスを使用して、評価の結果を要約および視覚化する。
5.6 CTPによるテストプロセスの改善
クリティカルテストプロセス(CTP)アセスメントモデルでは、モデルの中で特定しているテストプロセスが最重要(クリティカル)であることが前提。
最重要なプロセスを正しく実行すればテストチームには成功がもたらさられる。
12のクリティカルテストプロセスを識別。
CTPモデルは状況に応じたアプローチであり、次の方なモデルのカスタマイズが可能
- 特定の課題の識別
- 優れたプロセスの属性に対する認識
- プロセス改善を進める順序と重要度の選択
5.7 STEP によるテストプロセスの改善
STEP(体系的テストと評価プロセス)はTMMiとTPI Nextと違って、CTPと同様に改善を特定の順序で行う必要がない。
早期のテストケース作成により、設計とコーディングの前に要求仕様の妥当性を確認するようにする
この方法論の基本前提
- 要件ベースのテスト戦略である
- テストをライフサイクルの開始時に始める
- テストは要件および利用方法のモデルとして使う
- テストウェアの設計がソフトウェアの設計をリードする
- 結果んを早期に検出するか、またはまとめて予防する
- 欠陥を体系的に分析する
- テスト担当者および開発者が共同で作業する
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