MAC OS Xのスリープ方式(ハイバネーション)を変更する方法(要点のみ)


macOS High Sierraにアップデートしたらスリープから復帰しなくなることがたまに起きるので

うちのMacBook Pro(Mid 2015)のOSをmacOS High Sierraにしてからか?スリープから復帰が遅くなった気がしてて、TouchPadは行きてるんだけど「遅いなー」と思うことが多かった気がします。

まさにこれを感じて居たので、設定を変更しました。
僕のPCは、MacbookAir(Mid2018)です。
(本記事は、参考サイトの要点を抜粋したものでほぼ引用です)

TL;DR

今回試してみたのはhibernatemodeの変更です。

対象読者

ディスクメンテを検討している方や、
最近なんだか、スリープ復帰が遅いと感じている方

スリープの種類

MAC OS Xのスリープ方式(ハイバネーション)を変更する方法

OS Xのスリープモードは3種類ある。

スリープ (0)
所要時間:スリープ、復帰共に1〜3秒程度
スリープ移行時:メモリ内容をHDDに待避せず、メモリの内容はバッテリーが続く限りメモリで保持
復帰時:メモリから復帰のため高速、バッテリーが無くなった場合は忘れてしまうため通常のOS起動となる

セーフスリープ (3)
所要時間:スリープ移行まで、3〜10秒程度、復帰は1〜3秒程度
スリープ移行時:メモリの内容をHDDに退避して、メモリの内容はバッテリーが続く限り保持
復帰時:メモリから復帰のため高速、バッテリーが無くなった場合はHDDの内容を読み込む

ディープスリープ (25)
所要時間:スリープ移行、復帰共に5〜10秒程度
スリープ移行時:メモリの内容をHDDに退避し、メモリの内容を忘れてスリープ
復帰時:HDDの内容を読み込み復帰のため低速

MBA,MBPの標準設定は
スリープ(0)とディープスリープ(25)のいいとこどりの
ハイブリッドモードな「セーフスリープ(3)」です。
そのため、画面を閉じたあとすぐに画面を開くと、なかなか画面が表示されません。これはメモリ内容をHDD(SSD)に書き込んでいるため。

スリープモードの変更方法・確認方法

(ここからの操作をする場合、自己責任でお願いします)

sudo pmset -a hibernatemode X

Xの引数部分には設定したいスリープモードの値を入力。
今回高速起動にしたい場合は「0」。
デフォルトに戻したい場合は「3」です。

ターミナルで現在のスリープモードを確認するには…

pmset -g

確認してみた。

$ pmset -g
System-wide power settings:
Currently in use:
 standbydelaylow      10800
 standby              1
 halfdim              1
 hibernatefile        /var/vm/sleepimage
 proximitywake        0
 powernap             0
 gpuswitch            2
 disksleep            10
 standbydelayhigh     86400
 sleep                1 (sleep prevented by sharingd)
 hibernatemode        3
 ttyskeepawake        1
 displaysleep         2
 tcpkeepalive         1
 highstandbythreshold 50
 acwake               0
 lidwake              1

MacBook Air はスリープ状態でも30日間持つよ!
という売り文句がその昔あった関係で、
ある時間以上スリープが続くとHDD(SSD)からの復帰に移るような設定(省電力モード、もう御察しの通りデフォルト3のね)になっているのかも。

その他参考

まとめ

MacOSのスリープモード(ハイバーネートモードの設定値)-
通常スリープ [hibernatemode 0]
スタンバイ状態でメモリデータの退避は行わない。
すぐ復帰出来る反面、バッテリ枯渇時には作業状態が全て消去される。

ディープスリープ [hibernatemode 1]
休止状態でメモリデータの退避を行う。
復帰に時間が掛かる反面、バッテリが枯渇しても作業状態は保持されている。

セーフスリープ [hibernatemode 3]
バッテリ容量が十分あるうちはスタンバイ状態、
バッテリの消耗が進むとディープスリープへ移行。
バッテリが十分にあるうちはすぐに復帰出来るし、
万一の場合にも作業状態を失わない。