Docker公式Apache HTTPイメージのOpenSSLバージョンを調べてみた


この記事について

多くの方はご存知だと思いますが、OpenSSLの1.0.1系列のサポートが2016年12月31日で終了します。
外部公開Webサーバの構築にDocker公式Apache HTTPイメージを使っているので、Docker公式Apache HTTPイメージのOpenSSLのバージョンについて調べてみました。

httpd:2.4(httpd:latest), httpd:2.2

httpd:2.4のDockerfileの内容を見てみると、ベースイメージにDebian Jessieを指定しています。

FROM debian:jessie

Debian JessieのサイトでOpenSSLのバージョンを確認してみると、1.0.1t-1+deb8u5と記載されているので、OpenSSL1.0.1系列が使用されるようです。
httpd:2.2のDockerfileも同様にベースイメージにDebian Jessieを指定しているため、OpenSSL1.0.1系列が使用されます。

httpd:2.4-alpine, httpd:2.2-alpine

2.4-alpineのDockerfileでは、ベースイメージにAlpine Linux 3.4を指定しています。

FROM alpine:3.4

Alpine LinuxのサイトでOpenSSLのバージョンを確認してみると、1.0.2j-r0と記載されているので、OpenSSL1.0.2系列が使用されるようです。httpd:2.2-alpineの場合も同様です。

まとめ

Alpine Linux系列の公式イメージはOpenSSL1.0.2系列、非Alpine Linux系列の公式イメージはOpenSSL1.0.1系列が使われるようです。現時点のhttpd:latestがOpenSSL1.0.1系列である点は要注意です。
OpenSSL1.0.1系列のサポート終了まであと1ヶ月もないので、Docker公式イメージを使用している方はAlpine Linux系列に切り替えた方が無難かも。