Juliaはじめてみた


Juliaとは

一言で言うと、 Python + R + Go で、それぞれの言語のいいとこ取りをした言語。
JuliaはMITが開発した言語として、2012年に登場しました。
2018年に安定版の1.0.0がリリースされ、2019年3月現在では1.1.0が最新版となっています。
元々は、複雑でデータ量が巨大な科学計算を行うのを特に得意としていますが、
Pythonのような汎用プログラミング言語としても利用でき、
単純なループを5万回処理させただけでも速度はPythonの約5倍にもなる実験例もあります。
R言語やPythonのpandasのような機械学習や統計処理を超高速に行うことができ、
また、Go言語のような並列処理も得意としています。

パフォーマンスはGo言語と肩を並べるくらいいい勝負をしていて、
それならGoでいいのではと感じる瞬間もあったりはしたんですが、
Go言語を少し勉強していた頃、最もハードルに感じたのは、常に を意識しないといけない事でした。
静的型付け言語 に慣れていたり、エンジニア歴の長い方であれば、何を言っているんだと思われそうですが
Pythonのような動的型付け言語に慣れていて、エンジニア歴も浅い私としては
『静的型付けって難しいし、慣れないなぁ』と...
でも、Juliaは 動的型付け言語 なので、 Go言語 ほどは 気にしなくていいんです!
ただ、あくまで「ほど」です。
JavaやGo言語ほどは気にしなくていいけど、Pythonよりは意識する場面も多いのかなと言った印象です。

公式ドキュメント

日本語:http://docs.julia.tokyo/ja/latest/
情報は古いけど参考にしたもの:https://www.dropbox.com/s/lk7y8lifjcr1vf2/JuliaBook-20151201.pdf

Juliaインストール

Juliaの面白いところ

『Julia面白い!勉強してみよう!』と感じたきっかけになったものを少しだけ紹介。

  • Unicodeへの対応
julia> こんにちは = 1
1
julia> println(こんにちは)
1

初めてみたとき衝撃的で、この強烈なキモさが面白さでもあります。

  • 数学的感覚で記述できる
julia> x = 10
10
julia> y = 2x+1
21

Pythonだとこう言うとき、 y = 2 * x + 1 って書かないといけないとが面倒だったので、
Juliaめっちゃ楽だな〜

もっともっと面白いのはあるけど、それはまた別の記事に...

Juliaは今後どうなる?

初回版から今年で7年しか経っておらず、まだまだPythonのpandasに敵わない部分も多いと言われていますが、
かなり可能性を秘めた言語なんじゃないかなと。
Julia人口はまだまだ少なく、参考書や詰まった時に助けてくれる記事を探すのも大変だったりしますが
ビッグデータが当たり前になっている中で、これだけの速度で処理できる言語はとても魅力的。