プロダクションでRedis Clusterを3年間運用し続けた所感
この記事はドワンゴ第二アドベントカレンダーの12/3です。
前回は、元先輩のyonexさん!まだ記事書かれてないですけど、お待ちしてますからね。
第2のドワンゴ Advent Calendar 2017 - Qiita
はじめに
dwangoでは、10以上のRedis Clusterを利用していて、
同時に私も10くらいのRedis Clusterに関わって(※)います。
※実際に構築・運用していたり、社内サービスに払い出していたり、Redisからの移行相談に乗ったり
この記事では、私の経験から適当にいくつかの所感について書こうと思います。
今まで書いたRedis関連の記事
プロダクションで2年間Redis Clusterを運用してみて - Qiita
Redis 4.0の目玉機能解説 - Qiita
Redis ClusterのマネジメントツールReddieがすごい - Qiita
その1 Redis 4.0ってプロダクションでもう使っていいの?
自身で検証期間を十分取れないなら、 やめた方がいいです。
理由は最近のリリースからも明らかです。
2日間でCRITICALが3つはちょっと。
日時 | version | 緊急度 |
---|---|---|
2017 11/30 13:14:50 | 4.0.3 | critical |
2017 11/30 18:42:12 | 4.0.4 | critical |
2017 12/01 16:03:32 | 4.0.5 | critical |
ちなみに更新内容的には、以下のような感じでした。
4.0.3「PSYNC2のバグ直したよ」
4.0.4「PSYNC2のバグ修正いくつか、4.0.3に入れ忘れてたわ」
4.0.5「4.0.4のバグ修正、壊れてたわ」
というわけで、4.0系はまだ使わないほうがいいです。
その2 Redisのログは何を監視している?
Redisのログは非常に説明的で、あまりシステムによる監視に向いてません。
とりあえず、以下は正規表現で雑にひっかかるようにしています。
AOF出力関連
Asynchronous AOF fsync is taking too long (disk is busy?). Writing the AOF buffer without waiting for fsync to complete, this may slow down Redis.
AOF出力時にI/O性能が足りない時に出るもの。I/O性能をあげるか、AOF出力を諦めるか、クエリを減らす必要がある。
RDB出力関連
Can't save in background: fork: Cannot allocate memory
RDB出力時にメモリ確保できなかった時に出るもの。Redisの利用メモリ減らすか、サーバーのメモリ増やすか、サーバーのメモリオーバーコミットを許可するかする必要がある。
その3 Redis運用にあたり、なんか便利なツールを使っている?
ときどきsripathikrishnan/redis-rdb-toolsを使って、Redisの中身全体を見ています。
特定のSET型が大きく育ってないか、アプリケーション実装ミスなどでゴミが溜まってないか、、、等。
サービスに入っているRedisにクエリを投げずに、
Redisの永続化ファイルであるRDBを使って、静的に解析する出来るので精神的にも楽ですね。
pipで雑に入れられるのも便利なところ。
その4 RedisからRedis Cluster(パスワード付き)に移行するには?(停止メンテ前提)
一応公式資料:Redis cluster tutorial – RedisのMigrating to Redis Clusterもあるけど、パスワードなししか対応してない。
方法1: パスワードなしで移行した後にパスワードをつける
パスワードのないRedis Clusterならば、redis-trib.rbのimportで移行できます(公式の方法)。
なので、パスワードなしでRedis Clusterを作り、redis-trib.rbで移行した後に
Redis Clusterの全ノードを落として、パスワードをつけてから再起動。
方法2: Mass Insertで一気にパスワード付きに移行する
↑で紹介した便利ツールの機能を利用して、RDBファイルからMass Insertします。
https://github.com/sripathikrishnan/redis-rdb-tools#emitting-redis-protocol
ただし、Redis ClusterにMass Insertする際は、全部のmaster nodeに対して行います。
MOVEDのエラーがたくさん出ますが、全部無視してください。
Redis Clusterの各ノードをRedis単体と捉えて、データを移行。
Redis Clusterの機能によって、担当ではないキーにはMOVEDエラーを返す、という仕様を利用しています。
方法3: このPRを応援する
その5 Redis Clusterの1node辺りのメモリサイズのオススメはあるの?
例えば、usable 100GBのRedis Clusterを作りたい時に、どちらが良いでしょう?
- 1node辺り20GBのRedisを5個用意するか
- 1node辺り5GBのRedisを20個用意するか
NW的な部分、特にコネクションや帯域に影響が出ない範囲で、後者の横に並べる方をオススメします。
理由は単純で、データサイズに依存して運用に少し手間(※)がかかることがあります。
※大量データを持つRedisのレプリケーションを作るときにやったこと
20個のRedisを運用するのは手がかからないのか?と言われると悩ましいですが、
少なくとも自動化や監視も、何も考えずに横に増やしていけば良い分、気が楽です。
その6 Redisに不満点はあるの?
たくさんあるけど、それ以上に便利なので使ってます。
例えば、3.2からprotected modeという機能がつきました。
なんでも、インターネットから見えているRedisが多すぎだから、
デフォルトではパスワードをつけるか、RedisのIPアドレス制限機能をonにしないと
localhost以外からはアクセス出来ないようにしたそうです。
でも、Redisのパスワードって平文通信でやりとりされるので、パスワードが設定されてたとしても
インターネットからアクセス出来て構わないようには思えないですし、
いざパスワードが漏れた時に、パスワードを変更するのにRedisの停止が必要なのは重すぎますよね。
passwordをオンラインで複数追加/削除出来れば、redisは無停止で(=サービスは無停止で)変更できるのに。。。と
config requirepass now accepts multiple passwordsのPRに+1いただけると良いと思います。
最後に
取り留めもなく、まとまりもなく、所感という形でRedisについて書いてみました。
色々不満なところ・不便なところを書きましたが、Redisは私は結構好きなミドルウェアですので、これからも使っていこうと思います。
異論反論ご指摘等ありましたら、コメントにどうぞ。
Author And Source
この問題について(プロダクションでRedis Clusterを3年間運用し続けた所感), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/maruloop/items/a67b62d2a6a239c8fb67著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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