組織・複数人環境におけるUnityのライセンス管理について


はじめに

組織や複数人環境におけるUnityのライセンス管理方法がよくわからなかったので、ベストプラクティスをUnityに問い合わせしました。
その返答内容をまとめたものになります。
※2019-06-27時点での情報になります。

Unityでの開発におけるライセンスの種類

Unityにおいてライセンスは以下の2種類があるようです。

  • Unity License
    • 用途:Unityエディタを使うためのライセンス
    • 購入先:Unity Store (https://store.unity.com/)
    • 購入数:利用する人数分購入する必要あり
  • Asset License
    • 用途:アセットを使うためのライセンス
    • 購入先:Asset Store (https://assetstore.unity.com/)
    • 購入数:利用する人数分 or 組織で一つ
      ※Asset Store のAsset詳細ページの「Requirements」欄に記載があります。
       無ければ組織で一つ(たぶん)、エディタ拡張系は基本的に利用する人数分必要みたいです。

※わかりやすく説明するために勝手につけた名所です。以降説明において使っていきます。
※リモート勤務におけるライセンスは少し特殊な模様。以下のページが一定参考になりそうです。
 テレワークの際Unityライセンスに関するFAQ(https://forpro.unity3d.jp/wfh-faq/)
 

ライセンスの管理のベストプラクティス

ライセンス購入用アカウント」と「作業用のアカウント」といった形で分けて管理するのがベスト。
以下例

  • 購入用アカウント(作業しない、ライセンスを3つ購入、ライセンスは割り当てない)
  • 作業アカウント1(作業する、ライセンスを割り当てる)
  • 作業アカウント2(作業する、ライセンスを割り当てる)
  • 作業アカウント3(作業する、ライセンスを割り当てる)

Asset Licenseは割り当てという作業がないため、利用する人数分購入するだけでOK。
※上記アカウントは同一組織内である必要があります。
 複数の組織にまたがっての割当はできないので注意してください。
 組織は「Unity ID - 組織(https://id.unity.com/ja/organizations )」から作成できます。
 作成した後、削除はできないようなので注意してください。

作業アカウントへの購入したAssetの共有方法

購入したAssetについては「Asset License」を持っている人がDL・インポートする必要があり、以下のどちらかのプロセスが必要。

  • 購入用アカウントの情報を作業者に貸し出せる場合

    1. 購入用アカウントの UnityIDとそのパスワードを作業者様にお渡しください
    2. 作業者様のPCで購入用アカウントで Unityにログインし直してください
    3. 対象のアセットをダウンロードしてください
    4. 作業者様の UnityIDで Unityにログインし直してください
  • 購入用アカウントの情報を作業者に貸し出せない場合

    1. 購入用アカウントを管理している方のPCに Unityをインストールしてください
    2. 購入用アカウントで Unityにログインしてください
    3. 対象のアセットをダウンロードしてください
    4. 下記フォルダ内にある .unitypackageファイルを USBメモリあるいは社内サーバー等を経由して作業者様にお渡しください
    5. 作業者様の PCの Unity内で、対象の .unitypackageファイルをインポートしてください

※作業しないアカウントなのにUnityEditorにログインして良いの?と思っていましたがDL・インポート程度であれば大丈夫みたいです。

以上です。