Gitのインストール


Introduction

分散型バージョン管理システムのGitのインストールを行うための一般的な方法(ソースからインストールしない方法)について記載する。

Method

macOS

macOSではGitがプリインストールされているが、最新バージョンではないのでアップデートすることが望ましい。1

GUIでインストールする場合はgit公式より >Downloads>Mac OS X からインストーラーをダウンロードして実行する。ダウンロードは自動で行われる場合がある。

セキュリティの警告が出る場合、システム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般からインストーラー起動の承認を行う必要がある。

Homebrewを利用する場合

Homebrewをインストールしている場合、以下のコマンドでもインストールが可能である。GUIでのインストールとは排他的なので注意されたい。

brew install git

Windows 10

GUIでインストールする場合はgit公式より >Downloads>Windows からインストーラーをダウンロードして実行する。ダウンロードは自動で行われる場合がある。手動で任意のインストーラーを選ぶこともできる。

インストール時にはオプションの選択が求められる。オプションの選択に応じてコマンドプロンプトでの使用の可否が左右されるが、インストール後にも変更可能である。

Chocolateyを利用する場合

Chocolateyをインストールしている場合、以下のコマンドでもインストールが可能である。GUIでのインストールとは排他的なので注意されたい。

choco install git

または

cinst git

なおChocolateyではインストール時のオプション設定が省略される。

Linux/Unix

git公式より >Downloads>Linux からディストリビューション毎に記載されているコマンドを実行する。代表的なディストリビューションでのインストールは以下のとおり。

Ubuntu

apt install git

Arch Linux

pacman -S git

なお2020年3月3日現在、Red Hat Enterprise LinuxやCentOSでは公式で配布されるgitのバージョンが古い。tarballをダウンロードしてソースからのビルドするか、サードパーティーのリポジトリで最新版を使用できる。

Result

ターミナルやGit Bush、コマンドプロンプトなどに以下のコマンドを入力してバージョンを表示してインストールされたGitのバージョンを確認できる。以下に例示する。

  • macOSとターミナル(Z Shell)
> git --version
git version 2.25.0
  • Windows 10とコマンドプロンプト
$ git --version
git version 2.25.1.windows.1
  • Arch LinuxのBash
$ git --version
git version 2.25.1

Discussion

Gitをインストールしバージョンを確認した。Windows 10やmacOSではGUIのインストーラーが標準だが、ChocolateyやHomebrewなどの環境があればLinux/Unix同様にコマンドでのインストールも可能で、こちらの方が簡便である。ただしGUIのインストーラーと併用すると両者が競合するので、どちらかに統一することが望ましい。

なおインストールされるGitのバージョンはインストールに使用するツールやLinuxのディストリビューションの違いなどによりそれぞれ異なる場合がある。実用上問題が起こる可能性は低いと考えられるが、もし必ず最新版を使いたい場合はソースからインストールする必要がある。2

Reference

git公式サイト