複数のAppleIDの2ファクタ認証を1台のiOS端末+Macで行う方法


開発用AppleIDの2ファクタ認証が必須に

2019年2月27日から、Appleの開発者アカウント(オーナーアカウント)に、2ファクタ認証が必須となります。
1つのMacと1つのiOSデバイスで、しかも開発者アカウントのAppleIDが普段のIDと同じ場合は何も問題はありませんが、普通は開発用のアカウントは普段使いのIDとは別のAppleIDになっていることでしょう。
対策として、Macで複数アカウントを作成してそれぞれ別のAppleIDでiCloudにログイン、ログインの度にそのアカウントに切り替えて認証しても良いのですが、Macが1台しかない場合に面倒だし多分無理かと思います?(認証中にログアウトして承認し、戻るとログイン画面はもう無い)
それに、Macではなく、できれば手持ちのiPhoneで2ファクタ認証したいところです。

具体的な方法

ネットを漁って見つけたいくつのヒントを元に以下の方法で実現することができました。

1.Macに新しいアカウントを追加

いつものMacのアカウントから、「システム環境設定」の「ユーザとグループ」で新しいMacのアカウントを追加します。
あとで消すので名前など何でも良いです。

2.新しいアカウントでログイン

作成したアカウントでMacにログインします。
この時、iCloudのアカウントとして、2ファクタ認証に切り替えたい開発者アカウントを使用します。

3.2ファクタ認証を有効へ

「システム環境設定」の「iCloud」から「2ファクタ認証の有効化」を選択します。
クレジットカード番号や、電話番号など必要に応じて適宜追加します。
電話番号宛にCMSが届くのでパスコードを入力します。

3-2.別のデバイスでMacを承認してくださいというダイアログが出た場合

承認するデバイスがあれば良いのですがない場合、
「このiPhoneを承認できませんか?このiPhoneを別のデバイスから承認できない場合は、エンドツーエンドの暗号化データをリセットしてiCloudの設定を完了することができます。」
で、暗号化されたデータのリセットを行います。
(これで支障があるのか不明ですがやらないと進まないので・・・)

この時点で、このAppleIDの2ファクタ認証は有効になりますが、
そのまま、iPhoneの操作に移ります。

4.iPhoneにアカウント追加

iPhoneの設定の「パスワードとアカウント」でiCloudとしてAppleIDを追加します。
2ファクタ認証が要求されるので、Macに表示された6桁の番号を入力します。
メール、連絡先、カレンダー、リマインダーのスイッチは全部OFFで良いです。

5.MacのAppleIDをサインアウトしておく

これが重要です。
MacのiCloud設定のAppleIDはサインアウトしてください。

6.Macのアカウントを削除

必須ではないですが、一時的に作成したMacのアカウントを削除しておきます。
更にアカウントを追加したい場合は、Macで別のIDでiCloudにサインインし、3-5の手順を行います。

最後に

iPhoneの設定の「パスワードとアカウント」に追加したり、MacのiCloud設定にも追加すればよい
という話は見つけていたのですが、実際、アカウントをいちいち切り替えたりする必要もあったので
面倒だなと思っていましたが、2ファクタ有効後にMac側でiCloudをサインアウトすることで、
アカウント追加したiPhoneに承認コードが届くようになるというのは盲点でした。

もっと簡単にできる方法があっても良さそうですので、そのうち改善されるとは思いますが、
現状でできる方法ということで投稿させていただきました。
間違いや勘違いなどあればお知らせください!