Ansibleについて


1. Ansibleとは

 Ansibleはオープンソースの構成管理ツールの1つで、ITの自動化を行うことができます。
 AnsibleはLinuxで動作するツールです。

  • 特徴

    • 複数の機器に対して同じ操作が行える。
    • 変数を使用して個別の設定(IPアドレスやサーバ名など)が投入できる。
    • 別の場所に持って行って何度も同じ操作が行える。(設定ファイルなどをコピー)
  • 出来ること

    • アプリケーション構築
    • 構成変更(バージョンアップ、設定変更等)
    • テスト、動作確認
    • 情報確認、情報収集
  • 対象

    • サーバー   :Windows、Linux(Unix)・・・(およびミドルウェア)
    • NW機器    :CISCO(ISO)、F5、Juniper、Arista・・・
    • 仮想サーバー :ESXi、Hyper-V、KVM・・・
    • クラウド   :AWS、Azure・・・

2. Ansibleの動作の概要

 Ansibleは、自動化の対象になるサーバー、NW機器などにリモート接続し、コマンドやファイルの転送などを行います。
 実施する内容はAnsible実行時に指定したり、playbookいう定義ファイルに実行内容を記述します。

  ansible ---(ssh)--- Linux
        |
        +---- Linux

  ansible ---(WinRM)--- Windows
        |
        +-------- Windows

ansibleで実施する内容は、モジュールという処理を設定するプログラムを呼び出して実行します。モジュールは追加で入手したり、自分で作成することができます。

   (指定した実行内容)
        ↓
       ansible ------------------------------------------→ 設定対象
        ↓↑  (ansibleが呼び出し、実行)
      モジュール

3.Ansibleのコマンド

コマンド名 説明 補足
ansible 引数に従って実行する 単発で実行
ansible-playbook playbookに従って実行する playbookに複数の処理を記述し、実行
ansible-vault playbookなどを暗号化する
ansible-doc モジュールのドキュメントを表示する

4.参考になるURL

Ansibleのドキュメント(英語)
   https://docs.ansible.com/
    ※英語ですが、ブラウザの翻訳機能を使えば十分読めます。

Ansibleのホーム(英語)
   https://www.ansible.com/

playbookのサンプル集(コミュニティ参加者が作成したplaybookがダウンロードできます)
   https://galaxy.ansible.com/